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「・・・そういうやり方は卑怯だと思う」
薄暗い自分の部屋の中で、自分の部屋の外に向かってそう言った。
最大限冷静に努めたつもりだが、自分でも声が上ずっているのが分かる。

何しろ、これで34回目だ。必ず、帰宅してドアを閉めた後、すぐに自分の部屋をノックされる。
2、3回目でドアを開けるのをやめた。それからはドアスコープで見ていたが、それもやめた。
薄い板一枚隔てた虚空からの訪問者を想像して、心底気味が悪くなったからだ。

彼自身、母方の祖母が巫女をしていたため、所謂「そういうもの」の存在・・・
というのは、 頭ごなしに否定しているわけではなかった。寧ろ、そういった存在を信じていたほうなのだ。

しかし、実際に目の当たりにした今、湧き上がるのは恐怖が先行する嫌悪感だけだった。
同時に、それが、かなりの小心者でもあった彼の心を蝕むのは容易な事だった。
「・・・そういうやり方は卑怯だと思う」
同じ言葉を、ドアの外に向かって繰り返す。

「語りかけて諭す」というやり方を、一度だけ祖母の儀式か何かで見た記憶がある。
自分にそんな能力のかけらもないことを自覚しながら、そうする事しか出来なかった。
言いたい事があるならはっきりと言えばいい。いや、頼むからそうしてくれ。

その日も返事が来る事はなかった。
「・・・そういうやり方は卑怯だと思う」
今日で72回目。数字だけが無造作に書かれたメモが、ごみ箱から溢れている。
傍から見れば、精神錯乱状態であると思われても仕方ないだろう。

だが、正常なのは彼のほうなのだ。
自分は何もしていない。自分は何もしていない。
半年ほど前だったか、近くのマンションで自殺者が出た、というような噂を聞いた。
が、 それだって、このアパートには関係の無い事のはずだ。
仮に「出る」なら、そのマンションだろう。

「・・・そういうやり方は卑怯だと思う」

92回目。もとい、92日目。人間の精神とは実に脆いもので、彼は自分でも驚くほどやつれていた。
もう、ここ数日は、この言葉しか喋った記憶が無い。
というより、何か、今まで普通に喋っていた言葉を、この一行と引き換えにしてしまったような感覚に陥る。
ただ、僅かな体力だけが残っていた。
ここに至って初めて、今までとは違う行動に出た。
「・・・そういうやり方は卑怯だと思う」

彼は、自分の部屋のドアを溶接し始めたのだ。
その次にベランダに面した窓を固定する部分を。
大家の怒鳴る声が聞こえてきたが、そんなものは関係ない。
もはや、誰もこの部屋に入る事は出来ない。

どれだけノックしようともだ。
どれだけノックしようとも、この部屋には誰も入れない。
食料?ああ、・・・いずれ尽きてしまうだろう。
そうすれば、溶接を剥がして、買いに行けばいい。
薄暗い部屋に僅かに光る、部屋の切れかけた蛍光灯が、一筋の涎を照らし出した。

彼は笑っていた。
全てをやり終えてへたり込む、彼の後ろの暗闇から声がした。
それは、明らかなる「声」だった。
「コンコン」「コンコン」「コンコン」

擬音を真似るような大会があれば、きっといい所まで行くだろう。漠然とそう思った。
なるほどな。言ってみれば、罠だったんだ。お前は、ずっとそこに居たんだな。
外から音が聞こえているように・・・そんな事まで出来るのか。大したもんだ。
外界を遮断するために、溶接してしまったこの部屋の中から、外に逃げる事は出来ない。

やがて、薄暗い部屋に、ぼろ雑巾のような足が見えた。
彼は、諭すためではなく、精一杯の皮肉をこめて、最後に言ってやった。
「・・・そういうやり方は卑怯だと思うぜ」









俺は人身事故で有名なC央線を利用して通勤している。
先週も飛び込み自殺があった、俺の使っている駅でだ。
今日、いつもよりちょっと早く起きた俺はホームにたたずんでなにげなく反対側のホームを見ていた。
まだ電車の本数も少なく向こうは下りホームだけあって人もまばらだった。
「○○線に××方面行き下り電車が参ります」電車のアナウンスだ。

ふとホームを見ると俺の正面に女性が立っている。26,7歳くらいのいたって普通の女性だ。
だが何かが変だ・・・、何だ?・・・。
女性の顔が恐怖にこわばっている。
しかも、下りの電車がホームに入ってくるにつれ、何かに引きずられる様に一歩一歩ホームの端に近づいてくるのだ。
俺はその光景を間近で目の当たりにし、恐怖のために唇一つ動かす事ができなかった。
鋭い金属音と悲鳴が響き渡り、電車は止まった。

俺の目の前に大量の血とピンクの肉片が広く飛び散っていた。
あまりにグロテスクなものを見てしまい吐き気をもよおしそうになりなった。
がそろそろ会社に行かないといけない俺は急いで振り替えのバスに乗るためホームを立ち去った。

あの違和感はなんだったのかバスの中で考える。

どうしても分からない。
バスは新宿に近づき、高層ビルの間をくぐりはじめた。
太陽の光が高層ビルのガラスで乱反射してとても眩しい。
「眩しいな・・・、眩しい、そうか!」 俺はついに合点がいき、大声を出してしまった。

あれは飛び込み自殺を間近に見たり、恐怖にこわばった女性の顔を見たから違和感があったのではない、
「その前からおかしかった」のだ!。 「思い出せ・・・」 俺は今朝の光景を脳裏に描き始めた。

俺の利用する駅のホームは東西にのびている、つまり、朝日は上りホームを利用する俺の左手側から右手側に向かって差し込む。

ホームの屋根を支える柱も、駅の売店も、何もかもが左から右に向かって影を作るはず、だ。
しかしあの女性の場合は違った。あの女性が形作っていた影は足下から下、つまりこちら側にのびていた。
どう考えても自然ではない。
あの女性は何か得たいの知れないものに引きずり込まれたんじゃないのか?。
例えようもない気持ち悪さが胸から喉へとこみ上げてくる。
深夜遅く家に帰り、俺はネットで自分を納得させる理由を探して回った。

そしてついに見つけた。8年前この駅で人身事故が起こった時のホームの写真だ。
事故の発生時刻は今朝のものとだいたい同じだ。そして俺はホームを凝視し恐怖した。
黒い腕の様な影が線路からホームへと無数に伸び、事故にあった人の足下に絡みついているのを。









俺はトラック運転手だった。
いつものように山奥までの道のり。
しかし、その日だけはなにかいつもと違うのだ。

上司から無線に連絡が来た。
「今日○○線で事故があったそうだ。気をつけろよ。じゃな。」
それは今日通る道、俺が通らなくはならない道だった。
正直いって俺は霊感がつよい。その道に差し掛かった。

なにもないだろうと思い切って通り過ぎた。
やはりなにも起こらなかった。
「ホッ・・・。」俺はそのままアクセルを踏んで進んだ。
そして上司に連絡してみることにした。
「事故現場はなにも起こらなくてよかったっすよ。ほん・・・」プチッ・・・
いきなり通信が途絶えた。

「俺の話すんなよ。」・・・・

「お~いどうしたぁ?」そして上司の声が戻った。
そうそれは聞き覚えのない声・・・とても悲しい声だった・・・
それっきり俺はトラックを運転できなくなった。
無線を通じて幽霊と会話してしまったから・・・








夫から聞いた話です。
昨年、夫は秋田県にある私立の精神病院にパート勤務しておりました。
ご存知の方も多いでしょうが、精神病院には開放病棟と閉鎖病棟と2つの病棟があります。
閉鎖病棟の出入りには鍵を必要とし、患者さんも一般生活が困難でありそうな方々が入院しています。

秋田県の郡部の方が多く、近年まで続いた近親婚の影響も多々見受けられます。
閉鎖病棟から退院もしくは開放病棟に移る方は稀で、家族からの懇願もあり、一生を閉鎖病棟で過ごされる方が殆どと聞きました。

閉鎖病棟の中ほどに女性患者の個室があり、なぜか入室して2ヶ月ほどすると患者さんが亡くなってしまうという噂の部屋でした。
夫もその噂を聞いて以来、病室の前を通ると気味が悪かったそうです。

月に2~3度のパート当直勤務ですが、そのうちに顔見知りの患者さんや、自分の診断で入院させた患者さんも増えてきました。
秋頃 痴呆で徘徊のすすんだ女性患者を閉鎖病棟の個室に入院させることとなりました。
「噂の個室」なので気まずい思いだったそうですが、まあ噂は噂として吹っ切ったそうです。
次のパート勤務の日に古株の看護婦さんにその女性患者のことを聞いたところ
「やっぱり、今度も始まったのよ、病室のドアのすぐ横に布団敷くから『どうして真ん中に敷かないの』
って聞くと、『他の人が寝てるから』って言うの。前の人もおんなじこと言ってたし、気持ち悪いわよね」と返ってきました。

夫はその後、一応 病棟の回診には行ったそうです
具合の悪い患者はいなかったのでそこそこにして帰ってきたそうです。
次の週に女性患者は院内感染とみられる肺炎で亡くなったということです。
が、毎日「女の人が真ん中にいてうるさい」と看護婦さんに話していたそうです。







これは私が関東地方のある国立大学で助手をしていたときに実際に経験した話である。
このようなことが続くと、何事もうまくいかないのが世の常であるから、いまは退職して別の仕事に就いている。
思い出すだけでも気が滅入る話を書き記そうと思う。
私が勤務していた研究室には、なぜか倉庫としてのみ使用している実験室があった。

国立大学では一研究室当たりの面積が決まっているから、限られたスペースを倉庫として使用するのは変な話である。
教授の話によれば、あの部屋で仕事をした職員、学生に次から次に良くないことが起こる。
先端科学を扱う研究室で何を馬鹿なと思うかもしれないが、あの部屋を実験室にしてから、不吉な出来事が何回も続いていると言う。
まず、実験していた大学院生が何事か意味不明のことを叫びながら、あの部屋から飛び降り自殺をした。

遺書はなかった。長い間、精神科に通って、投薬治療を受けていたという。
次に、深夜に実験していたまだ若い技官がその部屋で変死した。死ぬ直前に実験ノートに意味不明のことが書き綴られていたと言う。
変死扱いで司法解剖されたが、病死の疑いとのことであった。
それ以来、倉庫のはずのあの部屋で火災報知器が作動したり、無人のはずなのに天井にぶらさがった蛍光灯が揺れていたりといったことがあったそうである。

私が着任して、走査トンネル電子顕微鏡という新しい測定装置を導入することになった。
スペースが狭いから、設置するのはあの部屋以外に都合できない。
私はオカルトめいたことは信じないたちだったから、気にせずあの部屋に電子顕微鏡を置いて実験することにした。
そして、下についた大学院生に、電子顕微鏡で合成繊維を観察するというテーマを与えて、深夜に実験をやらせていた。
深夜の方がノイズが少なくきれいな像がとれるからである。

先端科学の世の中にも妙なことは起こるものである。しばらくして、徹夜明けの大学院生がおびえ切った表情で私のところにやってきた。
なかなかきれいな像がとれないのでいろいろ条件を工夫してやってみた。
そしたら、ある瞬間きれいな像が画面に写って、それがこの写真だと言う。
その写真を見ると、「呪」「死」という字が浮かび上がっているのである。
繊維がたまたま「呪」「死」に見えるように絡まりあったと考えるには、それは余りにもきれいな、誰でも読める「呪」「死」という文字であった。

もう、あの部屋で実験するのは嫌だという。
これ以外にも妙なことを多く体験していると語りだした。

誰かに肩をたたかれたので振り向いたら誰もいなかっただとか、ふと居眠りをしたら7階のその部屋の窓を誰かが叩くので目がさめたとか。
実験しないわけにはいかないから、何とか実験は続けるように言った。
先端科学の研究室である。しかし、その大学院生は研究室に姿をあらわさなくなった。
登校拒否はよくあることであるが、長期におよんだので、彼のアパートに様子を見に行った。
呼びかけても返事はなかったので、管理人に事情を話し、カギを開けてもらった。ドアを開けると、焼き肉の匂いがする。
何でこんな匂いがするのだろうと不思議に思いながら、中まで入って思わず声を上げた。

電気コードを裸の上半身に巻きつけ、彼は感電自殺していたのである。
タイマーで通電するようにセットされ、皮膚とコードの接触する部分が焼け焦げていた。
焼き肉の匂いはこの焼け焦げた匂いであった。私ははじめて匂いで吐き気を覚え、嘔吐してしまった。
さらに、彼の上半身を見て、顔面蒼白になり、おびえ切った。
上半身にはっきりと、みみずばれのように「呪」「死」の文字が浮かび上がっていたのである。





友人が体験した恐怖をお話しさせてください。
現在20代半ばの彼が、小学6年の時に体験したものです。
○袋にある○○学院という中学受験の塾に通っていた彼は、夏季講習が休みの日も友人たちと自習室で勉強していたそうです。
そのうち休憩を取ろうということになり、コンビニで買い物をした後、彼らは塾の入ってるビルをうろつくことにしました。

そのビルは何階建てかは忘れたそうなのですが、1階から4階までが塾で、その上にはテナントが入っていませんでした。
塾の生徒には、そのビルのテナントが入っていない5階以上に行ってはいけないときつく言われていたとのことです。
その日はビルの警備員と塾の講師の数名しかいなかったということで、彼らは階段に張られた「侵入禁止」の鎖を乗り越えて昇りました。

屋上にでも行ってお菓子を食べるつもりだった、ということです。
ところが何階か登ったころに、友人は上の階から来た警備員にぶつかって見つかってしまったのです。
「こら!お前たち何やってるんだ!」
友人は咄嗟に身を翻し、昇ってきた階段を降り始めました。
身体がぶつかった時に警備員の名札が見え、『岡田(仮名)』と書いてあったそうです。

子供は素早いもので、友人とその仲間は急いで階段を降りて行きました。
また捕まらないよう長い渡り廊下を渡って反対側の階段から逃げました。
・・・しばらくして、友人はおかしな事に気付きました。
降りても降りても塾が入ってる階まで辿りつかないのです。
変だな、と思った友人は階段の踊り場に『7階』と書かれているのを見、警備員のおじさんが追いかけてくる声を聞いて、慌て出しました。

友人がさらに階を次々に降りて行きます。しかし、いつまで降りても表示は『7階』のまま。
彼らは半ばパニックになり、泣き出す者もいたということです。
するとその時、下の階から塾の講師が現れ、捕まってしまいました。
「お前たち、上の階に行ったんだな?あれほど行くなと言っているのに!」
友人は警備員の人に怒られて追いかけられました、と言ったそうです。
その後に起きた、不思議なことも。すると講師が言いました。

「昔な、上のテナントの警備員がうちの塾の子供と遊んでいて、階段から誤って落ちて亡くなられてしまったんだよ。それから上の階では不思議なことが起きるというので、気味悪がられてテナントが入らないんだ。そうだ・・・お前ら、警備員さんの名札を見なかったか?先生が後で謝っておくよ」

友人は言いました、岡田さんという人です、と。
するとスタッフは青ざめて言いました。
「その亡くなった警備員というのが、岡田さんと言うんだ」








その日は子供会の肝試しがAの寺であって、青年団の俺とAは手伝いに参加。
俺は明美さん(優太君の母親で旦那を交通事故で亡くしている)とオバケ役。
明美さんは白装束で口から血を垂らすメイクをしていて、本人ノリノリで少し着物をはだけさせ、この方が雰囲気出るとか言ってる。

20代後半だが美人なのでその姿が非常にエロく感じて俺もAも鼻の下伸びまくりw
明美さんと蚊取り線香と懐中電灯を持って配置につく。Aが子供達に恐い話をしていよいよ肝試しスタート。
遠くでノリノリの明美さんが驚かす度に泣き叫ぶ子供達の声が聞こえるんで、最後の組が終わり明美さんが俺の居る場所に来た。

明美さん「優太泣いてなかった?w」
そういえば優太君来てない事に気付き青くなる俺。
俺「来てない!」明美さん「え、だって私の所は通ったよ?」
慌てて逆戻りしたが居ない。ダッシュでコースを全て探す。
やっぱり居ない。半泣きの明美さん。
だが寺に戻るとAが優太君抱きかかえてたのでホッと一安心。
明美さんが泣きながら優太君に話を聞く。

優太「ママの所をすぎたら、パパがいてお話してたの。」
A曰く

「本堂の裏で話し声がしたので行ってみたら優太が寝てた」
らしい。
明美さん「優太、パパ何か言ってた?」優太「うん、ママの事頼むよって言ってた」
この言葉で明美さん号泣。
A「お盆だしね、優太がいい子にしてるかなって会いに来たのかもね」
優太「違うよ、パパこれからふくしゅうにいくって言ってたよ」
・・・その場が凍り付く。
半月後に聞いた話では交通事故の加害者の会社が滞ってた慰謝料を全額振込んできたそうだ。
心から御冥福を祈ります。











○○(デパート)で買い物をし終え、駐車場へ向かう途中、自分のバイクの横に携帯電話が落ちているのに気がつきました。
丁度すぐ近くに警察署があるので、届けてあげようと思い、拾い上げたとたん、ピピ…と着信音が鳴りました。

人の電話だし、でてもよいものか迷ったのですが、本人からの電話かもしれないし、でてみる事にしました。
僕「もしもし?」
「…。」
僕「あ、あの…。」
「…。あ。すいません。俺、この電話をどこかで落としたみたいなんで…。」
どうやら電話の持ち主のようでした。

僕「あ、良かった。○○の駐車場でこの電話を見つけたところなんですよ」
「…そうですか。じゃあ、5分以内に取りに行きます。どうも、すいません…。」
僕「解りました。待ってますよ。」

やけにそっけない男性の声でした。まぁ、5分くらいなら、と思い煙草を吸いながら待っていました。
すると、また電話が鳴りました。また本人からだと思い、すぐにでたのですが…。

僕「あ、もしもし」
「もしもし」

電話の声は、先程の本人のものではありませんでした。

「こちらは○○警察署の、○○と申します。」
僕「はぁ…。」

警察?何故警察から電話が。
しかし、でてしまった以上、事情を説明するしかありません。
「この電話はあなたのものではないですね?」
僕「え、そ、そうです。実はたった今○○の駐車場で拾ったばかりで…。」

何故か、警察の人は事情を知っているようでした。これなら話ははやいなと思い、説明を続けることにしました。
僕「あ、でももうすぐ本人が取りにきてくれる事になってるんで。」
「は?」
警察の人はすっとんきょうな声をあげました。
少し間があき、続きます。

「…実はね、今あなたが持ってる電話の持ち主の人、そこのデパートの前の交差点で交通事故にあって、昨晩亡くなってるんですよ。」
僕「えっ??あ…でも…。」
僕は耳を疑いました。持ち主は死んでる?
しかしたった今持ち主と電話で話をしたばかりなのに…

「まぁ丁度良かった。○○のすぐ近くの警察署なのでもし宜しければ持って来てもらえますか?」
僕「…あ、はい…。」

電話は切れ、仕方がないので僕は警察署へ届けることにしました。
先程の電話は多分、誰かの悪戯なんだろうと自分に言い聞かせながら。
少しバイクを走らせると、すぐに警察署につきました。
受付に行き、事情を説明すると担当者を呼んでくれる事になりソファーに座って、待つ事にしました。
と、またピピ…と電話が鳴りました。
僕はさっき電話をくれた警察の人が確認の連絡をしてきたのかなと思い、電話をとったのですが…

「…もしもし」電話の声は持ち主の声でした。
「…ひどいじゃないですか、駐車場で待っててくれるって言ったのに」
僕「あ、あ、あなた…。本当に本人なんですか!?持ち主の人は死んでるって…」
僕はあまりの恐怖に声にならない声を出しました。
「…。やっぱり…そうか。」

そう言うと、電話は切れました。
その後やってきた警察の人にこの話をしても、信じてはもらえませんでした。
そこで、この電話の着信履歴を確認してもらうことにしました。
しかし、着信履歴の画面には警察署からの履歴しかありませんでした。









添乗員時代の話である。
夏。修学旅行の添乗で広島市内のホテルに泊まった時のこと。
真夜中、たまらない喉の乾きに目を覚まし、寝ている同僚の脇を通り抜け洗面所へと向かった。
洗面所の蛇口を勢いよく開き、水を飲む。

しかし、一向に喉の乾きはいえず、ますます喉の乾きはひどくなってゆく。
「へんだな…。これじゃ、水っ腹になっちまう。」
私は、これ以上水を飲むのをやめ、布団へと戻ることにした。
部屋の空調の調子でこういった事はたまにある。
案の定、エアコンからは勢い良く風が吹き出している。
『明日にでもホテルの担当者に忠告でもしよう。』
布団に潜り込んだ私は、身震いし大きなくしゃみをひとつした…。

『いや、ちがう…。この部屋はエアコンのせいで寒いくらいだ。暑さで喉が乾くはずはない…。』
突然、窓の外が明るく光り出した。光は次第に強くなり部屋の中を照らし出した。
私は、あまりのまぶしさに思わず目を閉じた。
数秒後、私が再び目を開けたときは、部屋は再び闇につつまれていた。
ここは、ホテルの8階。 
いったい、何の光がこの部屋を照らしたのだろう…。

ふと見た、腕時計の日付は8月6日になっていた。







キーボードを叩く手がなんか変な感じがする。
生唾を飲み込む音が頭の中に響く。タバコに火をつけた。
少し今迷ったが書いてみようと思う。
つたない文章だけど興味のある人は読んで欲しい。

以前、ある地方にあるアパートに住んでいたことがある。
霊感とかは自分では全く無いと思うし、幽霊とか見た事は無かった。

自分の住んでいた部屋は、6畳と、4畳半の2部屋があって一階の端の部屋、それまでは、ホントに何も無く、普通に暮らしてた。
でもある日から突然、おかしい事がおき始めた。奇妙な音、4畳半の部屋で寝ていると6畳の部屋でだれかがボソボソしゃべっているような音。

最初は気にしなかった。というより、気味が悪くて考えないようにしてた。
電気もつけっぱなしで寝るようになった。でもそれが、一週間、十日と続いてくると流石に気が参ってしまった。
ノイローゼになりそうだった。
仕事先から家には帰らずに同僚や、上司の家に泊まり歩く日が続いた。
人には話せなかった。

根性なし、度胸なしと言われるのが恥ずかしかったから。
5日ぐらい帰らなかった。でも流石に訳を隠して人の家に泊まる続けるのもそろそろ限界だった。
で、思い切って一人の同僚に訳を話をすると不思議とすんなり信じてくれた。
たぶん、自分に気を使ってくれたのだと思う。マジメにノイローゼ寸前だったから。

次の日は休日だったし、同僚も一緒に自分の家に来てくれる事になった。
同僚がドアをあけようとした。普通に中に入ろうとドアノブを廻しんだと思う。
その瞬間、同僚がふっ、と立ち止まった。
「今…向こうでノブ、誰か廻したぞ…」鳥肌が立った。

同僚も身じろぎ一つせず立ちすくんでいる。
同僚が小さな悲鳴のようなものを立てノブから手を離した。
自分達が見たものは独りでにガチャガチャ言うドアノブ。

明らかにドアの向こうには誰かがいて自分達が部屋に入る事を拒んでいるような感じだった。
同僚と自分は、怖くなりそこを駆け足で逃げ出した。
しかし、冷静に考えるともしかすると誰か中にいたんじゃないかそんなことも思い、思い切って同僚と警察に行った。
何者かが部屋の中にいるようなんです。と言うとお巡りさんが2人、一緒に来てくれた。

連絡も受けて、管理人さんも来てくれる事になった。
お巡りさんと一緒に自分の家まで行った。
お巡りさんは中を見てきますので…と言うと家の中に入っていった。
鍵は開けたままだった。お巡りさんに部屋の中に入るよう言われて部屋に入った。

盗まれたものは何か無いか?荒らされてはいないか?等の質問をされたが部屋の様子は以前と変わらなかった。
お巡りさんは近頃この辺も物騒ですのでもし何かあったらかまわずに通報してくれと言い残すと帰っていった。
それから少し遅れて管理人さんがやって来た。自分は単刀直入に聞いた。

この部屋で以前何か無かったのか?と自分の体験した事を全て話した。
しかし、管理人さんは何も思いつかないと言う。
こういう仕事をしてればそういう怪談めいた話は聞くこともあるが自分が見ているところにはそういう因縁めいた所は一つも無い、と言う。

私と同僚と管理人さん、3人で私の部屋の前の廊下でそんな話をしているとまたドアノブがガチャガチャ言い始めた。
気が狂いそうになった。そのあと自分はすぐ引っ越した。
業者に全部頼み、自分は引越しには立ち会ったが部屋には一歩も入らなかった。

管理人さんに挨拶に行くとお払いを頼んだよと言っていた。
同僚は今でもドアノブをつかむ事に何ともいえない恐怖を感じるそうだ。
自分も今になるとだいぶ落ち着いたと思うけれどいまだにドアノブをみる事が怖い。
ココにこうして書き込む事によって自分の恐怖心は薄れるかと思ったが鮮明に思い出してしまい心臓が今でも高鳴っている。