こわ~い実話集7・・・くろい文字 | きまぐれにっ記

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真夏の夜の本当にあった怖スギルはなし
 
 
 
 
 
注意注意注意
 
実話だから怖いんです。
 
覚悟して読んで下さい・・・。
 
興味本位で遊びに行かれても責任が持てないので場所は伏せてあります。
 
 
 
某所にある別荘地での実話です。
 

ある日、友達10人と車2台で某所にある別荘に行くことになりました。
 
 
夏休みで道は混雑していて別荘に着いたのは20時を過ぎていました。
 
 
わたし達は、この別荘に何回も遊びに来たことがあります。
 
 イメージ 1
 
 

ある駅から車で10分という場所にあり電車電車でも行ける有名な温泉温泉別荘地です。
 

周囲には海、山、川がありとても綺麗な場所です
 

春になるとサクラがとても綺麗に咲き乱れ多くの観光客が訪れます。
 
 
 
 
 
 
 
                                                                                                                                 別荘に繋がる裏道
 

○〇温泉と書かれた看板潜ってしばらく走ると、別荘地敷地内に入ります。
 
 
その、別荘地内には多くの個人用の別荘が建ち、定住する人もいます。
 
 
一応は別荘地なので、盆休みや年末年始以外では訪れる人はまばらで、静まり返っています。
 
 
その中に今では使われていない古い別荘の廃屋が幾つか建っています。
 
 
その中でも一番目を惹く廃屋は4階建ての小さなコンクリート造りの別荘です。
 
 
樹木に囲まれ、外灯もあまりない山道に怪しく建つこの廃屋
 
 
わたしは別荘に来たとき、懐中電灯を持って暗い夜道を散歩することが日課になっています。
 
 
散歩をすると、どうしてもこの廃屋の前を通ることになります。
 
 
昼間に見ても不気味な廃屋なので、夜間散歩をするときはなるべく見ないように勤めています。
 
 
 

翌日、友人と二人で夜間散歩をしていたときのことです。
 
 
ちょうど、この廃屋の辺りを歩いていたとき、一緒にいた友人が、ふと立ち止まり言いました・・・。
 
 
「何あれ・・・ビックリマーク
 
 
「どうした?」
 
 
と聞くと、
 
 
友人が、その廃屋を指差して言いました、
 
 
「何か赤く光った物が飛んでるビックリマーク」と・・・
 
 
初めは冗談で言っていると思いましたが、以前この近くでホタルを目撃したことがあるので、その浮遊物体もホタルだと思っていました。
 
 
わたしが、
 
 
「ホタルだろ」
 
 
と言うと、
 
 
「もっとデカイよ」って返事でした・・・
 
 
 
 
更にその翌日の昼間、他の友人と一緒にこの廃屋の中に入ってみました
 
 
昨夜、この廃屋で何かを見た友人は外で待っています。
 

入り口の周りには草が生い茂っています。
 
 
玄関のドアには「○○県警KEEP OUT」と書かれた黄色いテープがだらしなくぶら下がっています。
 
 
屋内に入ると、窓ガラスは割れ、室内は荒れ果て、壁の一部などが剥がれ落ち、柱が折れ散乱しています。
 
 
「足の置き場がない」と言う言葉はこのことのようです。
 

階段を登って階上に行こうとしても、木造の階段は腐っていて体重を掛けただけで崩れ落ちて行きます。
 
 
部屋の中にはまだ、別荘として使われていた頃の面影が残っています。
 
 
使わなくなって足の折れた椅子やテーブル、錆びた扇風機や子供のおもちゃ、洗面器やシャンプーなどの容器などもたくさん散らばっています。
 
 
なんだか、生活していた人が突然そこからパッビックリマークと消えたような印象も受けます
 
 

不安定で体重を掛けただけで崩れ落ちてくる階段を登り2階へ行ってみることに・・・。
 
 
2階の壁の下の方には黒っぽい字で落書きがあります
 
 
その黒っぽい文字は崩れた感じに書かれていて、ハッキリ読み取ることは出来ません
 
 
よく見れば、
 
 
「呪!」
 
 
と書いてあるようにも見えます。
 

ありふれた落書きなので、特別気にも留めませんでした
 
 
その文字の下には4本の筋が上から下に伸びています。
 
 
まるで、血で汚れた手を壁に沿って滑り落として行ったかの様にも見えます。
 
 
「血」って時間が経つと、ここまで黒っぽくなるのかは分かりませんが・・・
 
 
 
2階の床にもガラスや剥がれ落ちた壁や柱の破片が散乱して、風雨にさらされた跡が残っています。
 
 
そんな不気味なこの廃屋内でも昼間は木漏れ日のキラキラした陽が指し込み、木々の間から海が見えます。
 
 
 

別荘地の管理人に聞いた話しですが、
 
 
この廃屋は、昔、貸し別荘として使われていました。
 
 
ある日、2人の死体が見付ったそうです・・・
 
 
噂ですが、2階の壁には黒く変色した大量の血の跡や、
 
 
床には警察による現場検証のときに死体をチョークで型取った人型が残されているそうです。
 
 
この事件以来、泊まり客の足が遠のき、建物自体の買い手も付かずに廃屋になったそうです。
 
 
 

この廃屋の2階で見た黒っぽい文字と下に伸びる4本の筋はいったいなんだったのでしょうか・・・
 
 
2階の壁に書かれた文字はなんと書いてあったのでしょうか・・・
 
 
なぜ、壁の下の方に文字が書かれていたのか、子供の落書きでも、もっと上の方に書かれてあると思います。
 
 
これが、噂の黒く変色した「血」の跡でしょうか・・・!?
 

こんな経験をして以来、夜間に独りで夜間散歩に行くことはなくなりました。
 
 
それから数ヵ月後、この廃屋は取り壊され、今では、新しい貸し別荘がお盆や正月に観光客が訪れているそうです。
 
 
ここに宿泊する殆どの客が過去の事件を知ってか知らずかわかりませんが・・・。