檻 PRISON GIRL エキストラ日記 10 本日のワンカット目

★ 　本日のワンカット目　★

本日のワンカット目にはいきなり、わたしの出番が来た。このシーンは前日に行われた女囚が倒れ込みわたしともう一人の役者の看守が担いで連れて行くシーンの繋ぎの部分である。

刑務棟に続く道を二人の看守が意識を失い倒れた女囚を担いで行くと、いきなり意識を取り戻し暴れだすのだ。歩いて行く方向にカメラがあり、その前で突然暴れだす彼女の顔をアップに映す訳だが、カメラ側に立つ私は身を避けなければいけない。しかし、後方に身を避けなければいけないのだが、前方に避けてしまいNGに（＊_＊）二回ほどNGで撮り直しているとカメラの奥で映っている主役の加賀美早紀ちゃんが冷たい視線で私を見る。（考え過ぎだろうが）
看守役の人がここはこういう感じにすれば彼女も映るし自分も映る、と演技指導をしてくれる。カメラの裏にはスタッフや役者さん達が大勢いて我々の方を見ている。本当に役者になった気分だ。

　次のシーンは主役の女の子を含め二人が車に乗って刑務所に初入所するシーンの撮影である。ドラマや映画の撮影はいきなり時間が戻ったり飛んだりと繋げて撮る訳でないので例えば死んだはずの女囚が次の場面の撮影には参加していると言う事もある訳だ。
　車に乗せられ刑務所に送られて来る訳だが、よくドラマで見ると手錠と腰紐を掛けられた囚人と警察官の様な制服を着た刑務官がワゴン車に乗ってやって来るのだが、ここではピックアップトラックの荷台に女囚二人と迷彩柄の看守二人がライフル銃を持って乗っている。さすがVシネマだ！！まるでゲリラ団体が人質を取って逃げ回っているかの様にみえるし、また、ハリウッド映画を見ている様にも見える。その車が刑務所（某市の施設）の門を潜ってやって来る。門の両脇にはエキストラの看守が門番で立っている。

画像　トラックで入所シーン
　　　　　　　　　　　　　　　

　次回『逃走そして銃殺』に続く

　　　　　　　　　　　　　　　　12/22 ジーダスよりDVD発売　『檻 女囚 麗華 収監』と改め。