銃を渡され、すぐに撮影開始だ。今日は、この映画のクランクイン（撮影開始）の日だと聞く。これから来月まで撮影が続くらしい。
施設の庭に４０～５０名の女性達が円を描いて並んでいる。その円の真ん中に役者の迷彩男”(勝矢さん)”と私の２名、それに制服を着た女性の１名が入る。まるで、園児達が“♪か～ご～め～、か～ご～め～♪”と遊んでいる様に、女性陣の円の中に我々が囲まれる感じだ。女性陣の足下には砂が入った白い袋（土嚢「どのう」袋）が置いてある。女性陣がこの土嚢袋を持って円をグルグルと回る訳だ。銃を構えた我々迷彩男はその女たちを睨み付け制服の女性は小さいムチを振り回して見張っている。テストとホンテス（ランニングスルー）の間は土嚢袋を持たずに行なっているが、女性陣には重たいであろう。本番で何度も袋を持たされる女性陣、歩く速度が速いと言われNGが出され、今度は遅いと言われNGが出る。背中に担ぐだけでも重労働なのに何度も繰り返し担いでいると困難になってくる。シーンの設定上疲れている感じが欲しいのだが段々演技でなく本当に疲れて来ている。まだ撮影が始まったばかりなのに大変だ。（がんばれ！）それに比べて我々男性陣は銃を構え睨んでいるだけだ。
次回予告 『プリズンモノ』に続く