三日目は朝から雨が降っている。
九州旅行最終日は、朝から阿蘇山へ。
熊本駅から阿蘇駅まで電車に乗り、途中、箱根の登山鉄道のようにスイッチバックを何度か繰り返しながら急勾配を上って行く。スイッチバックが行われる度に進行方向が変わり、何だか妙な気分だ。
電車は阿蘇駅に到着。阿蘇駅はもっと、山中にある駅と想像していたが近くの道路には多くの車が往来しコンビ二などの店も建っている。
駅のすぐ隣に観光案内所があり、阿蘇山行きのバスを待っていた。駅の前から、阿蘇山の頂上が望める。雨が降っているので山頂に行くか聞かないか、悩んだ結果、行ってみる事にした。雨が降っていながら山の頂上が望めるから景色もどうにか見えるだろうと判断した。
バスの待合所でバスのチケットを購入し、バスに乗車。車内には雨で寒いせいもあるのか私を含め3名ほどだ。
バスが山を登って行く中、強い雨がバスの窓を叩き付ける。
バスの待合所でバスのチケットを購入し、バスに乗車。車内には雨で寒いせいもあるのか私を含め3名ほどだ。
バスが山を登って行く中、強い雨がバスの窓を叩き付ける。
バスに乗ったほかの観光客は、頂上までは行かず、途中で降りて行った。雨の中、ここで降りた方が妥当だろう。バスの運転手が私に尋ねた。
すると、私だけになったバスが再び動きだした。
私は、バスの終点まで行き、バスを降りた。後はここからロープウェイに乗り、山頂まで向かう訳だ。
バスを降りてもやはりまだ、雨が降っている。止む気配は全くない。近くの駐車場にも車が数台しか駐車しておらず、土産物屋にも客がいない。
さて、ここからロープウェイに乗って上まで行くべきか、それとも、昼食でも食べて引き返すか、究極の選択だ。高い運賃を払ってロープウェイに乗って何も見えなかったら無駄になる。
そんなことを考えていると、自家用車や歩いて登る登山道を発見。この道を歩いてみることにした。
歩き始めたのは良いが、雨が降りとても寒い。でも、ここまで来たからにはもう引き返せない、登ってしまえ。横には少々の観光客が乗ったロープウェイが横切る。
そして、山頂の噴火口に到着。歩いてみれば20~30分くらいだ。ロープウェイに乗るまでもなかった。
山頂には多くの観光客が噴火口にカメラを向けている。
噴火口からは白い煙が噴出している。周りには、赤いパトライトが点滅している。有毒ガスを示すランプだ。赤いランプが点滅すると心臓病を持った人や子供老人は要注意のように。
何枚か写真を撮り、早々に山を降りることに。
再び、バスに乗り阿蘇山を下るのだが、帰りの道は霧で数メートル先の道すら見えない。
『完』
写真
一番上 普賢岳
阿蘇山
一番上 普賢岳
阿蘇山