映画 『ラフ』 エキストラ日記 2 | きまぐれにっ記

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そして、いよいよ私も呼ばれた。(^^)/やった~。

私の他に看護師役3名・医師役それに足にギプスを着けた彼の計6名がいざ、撮影場所に出向!
撮影場所は3階のロビーでこの病院の玄関がある。
 
玄関の自動ドアの外からロビーの中まで約5~6メートルほどのレールが敷かれていたり、色々な機材が置いてある。その周りには多くのスタッフたちがいる。その中に紛れ、主役の速水もこみちさんが立っている。が不思議と本物の病院関係者が見当たらない。ギプスを着け腕を吊られた私をスタッフの方々が気を使って、つらくないですか?と聞いてくれる。しかし、その反面笑っている人も何人かいる。その時、速水もこみちさんがこちらをチラッチラッと見る、ヤバイ!速水もこみちさんも心の中で笑っているに違いない(:;)


現場入り早々に我々エキストラだけでテストが始まった。一人または*1一組づつ(*1看護士と患者)である。まず、足ギプスの人がカメラの前を横切るテストである。次に私が同じようにテストを行うがこれは、足ギプスの患者と腕を吊られた患者とどちらがこのシーンに合うか見ている感じだ。結局腕を吊られた私は後回しにされ足ギプスの患者が選ばれた。足ギプスの患者がカメラを横切るシーンの後、次に車椅子に乗った患者と看護師の番だ。看護師が車椅子を押してカメラを横切る。どちらも本番前に3~4回のテストとホンテス(ランスルーとも言うらしい)と呼ばれるテストを行う。そのあと何度か本番を行いOKが出た。

やっと本当に私の出番だ。やはりテストとホンテスを何度か行う。最初は私一人で歩くシーンだったが看護師が怪我人の私をかばう感じで寄り添うシーンに変更された。
何度かテストをするものの歩くスピードが速過ぎるや患者なのに元気過ぎるなどやはり演技?は難しい。
大勢のスタッフが私を見ている、ただでさえ緊張する私は更に緊張度が増した。ロビーの窓際には外を見る主役の速水もこみちさんが立っている。そのもこみちさんの後ろを通る感じだ。何度か本番を行い私にもどうにかOKが出た。もし、全く使い物にならないで役を変えられたらどうしようなどと心配になってしまったのだが。(^^)Vヨカッタ、ヨカッタ。


そして次のシーンの準備が始まった。スタッフが忙しそうに動き回っている中我々はソファーに座って待っているだけ。すぐ横には速水もこみちさんが座って海の方を眺めている。窓の外でも、スタッフ達が動き回る中、女の子と男の子がリハーサルをしているのが見える。小雨が降り少し肌寒いのでその女の子は黒くて長いダウンコートを身にまとって更にその上に半透明なレインコートを着ている。リハーサルを行う二人に一人づつビーチパラソルを持つスタッフが着き雨から二人を守っている。普通の傘でなくビーチパラソルとは恐れ入った。私がいる所からその女の子までの距離は数メートルだったが女の子が誰なのか気付くのに少し時間が掛かってしまった。
                       『続』