あの世に聞いた、この世の仕組み | 猿の残日録

猿の残日録

いろんなことがあるが、人生短いから前だけを見たほうがいいですよ。江原啓之 今宵の格言

という本を読みました 2010年3月刊行

続編もあるようです

ブログから出発してるようです

もっと、あの世に聞いた、この世の仕組み

以下、最初の本の 最初 3分の1くらいから
引用してみました


自分の思いそのものが、自分の現実をつくる
「努力」は「自分を信じる力」
「欲」を「目標」に変換することで夢に近づく

「〇〇が欲しい」という欲望は
「〇〇が足りない現実」をつくるが
「〇〇に近づいている」という自信・確信は
「〇〇が近づく現実」を引き寄せる
夢は追い求めてはいけない 引き寄せなさい

求め合うのが「恋」 与え合うのが「愛」
相手に何かを望むのは「恋」 何も望まないのが「愛」
「求める愛」など存在しない 「愛」とは、あくまで与えるもの

「この世」は魂の訓練所 短期集中で効率よく魂を磨く訓練所

「宿命」はあらかじめあの世で決めているが、
「運命」はこの世で変えられる

瞳の輝きはその人間の漂白状態をさらけ出す
自分の成長を確認したいときは鏡を見なさい
自分の瞳はいま輝いているか? と自問しなさい

人は何度転生しても、瞳だけは変わらない
男に生まれようが、女に生まれようが、白人だろうが黒人だろうが
瞳の輝きは前世を引き継ぐ
瞳の輝きは人間の魂を映し出す

「世界にはたくさんの命がある」という勘違い・思い込みは
人間が長きにわたりはまっている呪縛

多くの人は、鈴木さんの命、佐藤さんの命、犬の命、虫の命
そうやって無数の命が存在していると思っている

命はたった一つしかない
髪の命、爪の命、内臓の命、心臓の命、脳の命と
分かれて存在しているわけじゃない
佐藤さんを動かしているのも、鈴木さんを動かしているのも
動植物を動かしているのも、地球を動かしているのも
壮大な宇宙全体を動かしているのも、同じ命

その命、生命そのものが、自分の本来の姿
自分が、自分の命を所有しているわけじゃない
命が自分

「人はなぜ生まれ、なぜ死ぬのか」
答えようのない変な質問はやめてくれよ
もともとおまえは生まれてなんていない
だから、死ぬこともない
そこに「なぜ生まれるのか、なぜ死ぬのか」なんて
尋ねられても、答えられるものじゃないだろ

「あの世」は「死後の世界」ってことじゃない
生と死を分ける境界線もまた「幻想」

人生は「旅行」みたいなもの
「あの世」から「この世」に観光に来たんだ

 ~機内アナウンス~

「アテンションプリーズ。アテンションプリーズ。
本日は、マザー・エアラインをご利用いただき、
誠にありがとうございます。
ご搭乗いただきましたこの便は、
現象界・産婦人科国際空港行きMAL49(子宮)便でございます。
離陸後、出生までの飛行時間は十月十日を予定
しております。
これより先、若干の揺れが予想されます。
みな様の安全のため、へその緒をご確認ください。
揺れによりご気分が悪くなられましたら
客室乗務員へお申しつけください。
当機自らが身代わりとなり、”つわり”として対応
させていただきます。
また、当機のフライト時間は長時間となります。
エコノミークラス症候群回避のため、途中、適度な運動(胎動)
をお願いいたします。
それでは到着まで、ごゆっくりおくつろぎください」

おまえは、そうやって生まれてきた。
出生時の産声は、「あぁ、やっと着いた~!
は~、ずっと飛行機の中で座りっぱなしだったから体痛て~」
という心の叫びだよ。

到着後はレンタカー(体)を使った完全フリープランだ。
私(守護霊)とともに出発前に計画した観光地をめぐる。

レンタカー(体)の利用期間を「寿命」と呼ぶ

お車は、ご利用の最終期日になりますと、
そのまま廃車になるようあらかじめプログラムされています。
廃車になる要因は、故障や事故など、
事前にヒアリングさせていただいたお客様のご要望に合せて
プログラムしております。

ドライバーセーフシステムの安全性は抜群です!
どのようなシチュエーションで廃車になったとしても
ドライバー(魂)が「死ぬ」なんてことは
絶対にございません!
最終最後まで、どうぞ安心してドライブをお楽しみください。

また、ご利用期間が終了し、車が廃車になった際は
当社スタッフがみな様をお迎えに参りますので
あの世へお帰りの際も安心です。

ただし、スタッフがお迎えにうかがうのは、
あらかじめご契約させていただいている
「ご指定の場所・日時」限定です。
万が一、お客様が「自損事故」で当初の旅行プランより早く
車を失ったとしても、当社ではお迎えを出せません。
あの世に帰ってこられなくなったとしても、
当社では一切責任を負いませんので、
あらかじめご承知おきください。

貸し出しする車両の台数は、お一人様一台限定とさせて
いただいております。
ご旅行中の途中乗り換えはできませんのでご了承ください。

また、ご旅行中の修理やメンテナンス、車検、
また、事故が起こった場合の処理についても、
お客様の自己責任で行っていただきます。

ご旅行中に大きな故障が現れたとしても、
代替車はご用意できませんので、
どうぞ大切にご利用ください。
ただし、お客様のご希望により、一部のパーツにあらかじめ
「故障タイマー」を設置させていただいている場合もございます。

人間は、あの世で描いた「ドライブプラン」に合せて
レンタルする車を決めるんだ。
いまは忘れてしまっているけどな、人間はみな、その旅行プラン
があるからこそ、コンセプトに会わせた車(体)を借りてきているんだ。

個性も特性も人それぞれ、どれがよくてどれが悪いとかいう話じゃない。

自分の個性に合わせた道のりを選び、車に適した走り方をすれば
ドライブは快適になる。

でも、自分に不向きな道のりを走るなら、それなりの
ドライビングテクニックや、オプションパーツの取り付け
カスタムが必要になる。

雪道を走るのなら、タイヤをスタッドレスに交換しなければ
事故の確率が高まる。軽自動車でラリーに出場したら
ちょっとの傷ではすまないかもしれない。

でも、自分のオリジナルカスタムに自信があれば、
やってできないこともない。
優勝はできないかもしれないけど、自分のペースで走れば
完走はできるかも。

自分の「車種」は何か? オプションパーツはついているか?
特別なカスタムは施しているか? 適した道はどこか?
どんな走り方が向いているのか?
これから向かいたい道の路面状況は?

そんな感じで考えてみると、これからの人生がスムーズに
なるかもしれないな。

まぁ、あんまり車にばかり気をとられないようにな。
レンタカーを借りた目的はあくまで「ドライブ」「観光」だ。

世の中を見回してみると、観光目的をすっかり忘れて
「レンタカー」の外見・性能・機能にコンプレックスをもってる人が
いたり、オプション取り付けやカスタムすることに必死に
なってる人がいたり・・・・。

「車」に目が向いている人ほど、全然「ドライブ」や「観光」を
楽しめていない。

車にばかり気をとられてしまうと、旅行が終わり、あの世に帰ってから
「おいおい! 俺は何のために旅行に行ってきたんだよ
ってことになっちゃうからさ。

仮にだよ、おまえがこれからフランスに旅行に行くとしたら
どんな計画を立てる?

(中略)

な、そういうふうに計画するだろう?
せっかくの旅行だからね、
「滞在中は、ずっとホテルに引きこもっていようよ♪」
ってことにはならないんだよ。

この世に生まれる前から、旅行計画は万全なんだ。
どんなに自分の価値観において最悪の状況に見えることも、
本当は当初から予定していた「観光地」の一つ。
「失恋峠」とか「借金谷」とか、そんな感じ。
切ない風景や、スリリングな気持ちも存分に味わえる・・・。

そうそう! そういえばさ、おまえにも『デジャヴ』の経験があるだろ?

デジャヴはね、旅行出発前に見た、「旅行ガイド」の映像なんだ。

さて、そういう感じで自分の人生を振り返ってみるとどうだろう。
観光を楽しんできたと言えるかい?

「う~ん。そう言われると耳が痛いな・・・」

目の前にある景色を楽しむことなく、まだ見ぬ理想の目的地ばかりに
意識が向いていたからね。

「たしかに目の前にある景色を楽しんできたとは言いがたいけどさ・・・、
でも、理想の目的地を意識すること(将来に夢や希望、理想を抱くこと)
はよいことなんじゃないの?」

それが的を射たものであればね。
でも、おまえの態度は単なる「現状否定」になってしまっている。
いま目の前にあるものを受け入れたくない気持ちが強いから
いまとは異なる環境を求めているだけなんだよ。

おまえに「旅行そのものを楽しもう」という気持ちがない以上、
どこに行っても、何を手にしても、楽しむことなんてできやしない。
ただただ先を急いだって何も変わりゃしないよ。

たとえばね、ルーヴル美術館に行ったとして、
「うわー! すっげー感動~~~!!!」ってうれし涙を流すのか、
それとも「あ~あ、つまんねぇ。名画っていっても所詮こんなもの?
わざわざ遠くから大変な思いしてここまで来たのに・・・」って
ふてくされているのかは、結局自分の「受け取り方」次第じゃないか。

旅行中の「自分の目線」を、壮大なもの、美しいもの、歴史を感じさせるもの
また、そういった場所や、人々との温かい交流などに当ててめぐっていれば、
旅の思い出はポジティブなモノになるだろう。
きっと、「いや~! フランスって、やっぱりステキなところだったよ!」
という印象を刻むことができる。

でも、その視点を街中に落ちているゴミ、治安の悪さ、騒々しさ、
また、そういった場所や、犯罪者との遭遇など、ネガティブなもの
ばかりに向けてしまっていると、せっかくの旅行も全然楽しめず、
「最悪~。 行かなきゃよかった・・・」なんてことになる。

人生もこれと同じだ。
新たな環境や状況がおまえを幸せにしてくれるわけじゃない。

おまえは大きな勘違いをしている。
おまえのもっている「目的地思考」は、「いま足りない何か
(状況や環境・物・人間関係・才能など)を得ることによって、
きっといまより幸せになる(よくなる)であろう」という考え方だ。

意欲的に見えるが、その考え方では、単に幸せを先延ばしに
してしまうことになる。
「いま幸せであること」を選ぶのではなく、
「何かが叶った暁に幸せになろう」と、
自ら「おあずけ状態」に入ってしまうんだよ。

本当は幸せを望んでいるにもかかわらず、
「ああなったら」「こうなったら」と理由・条件をつけては
幸せを先延ばしにしているんだ。

いいかい、本当の順序はね、
「幸運な状況になったから幸せになる」ではなくて、
「幸せでいるから幸運な状況になる」なんだ。

おまえが抱く目的地思考の土台となっているのは、
「~が足りない」「~がない」「~ない」という現状を否定する思いだ。
人生につまずくたび、おまえが陥っていたトラップの一つがまさに
これなんだよ。

「いまの僕には〇〇が足りない」「△△がない」「□□できない」
心の奥底には、この言葉につながる「だから、私は幸せになれない」
という思いがあるんだ。

たとえば、最近のおまえに多いのは
「僕には、才能が足りない」という思い癖。
最後まで言葉にしなくても、この言葉の先には
「だから、いい会社に入れない」
「だから、給料が上がらない」
「だから、楽しくない」=「だから、幸せになれない」
という思いがある。
そういう「思い癖」があるから、
「いい会社に入れない・給料が上がらない・楽しくない・
幸せになれない」現実が生まれてしまうんだ。

そして、そういう現実ができ上がってからしばらくすると、
今度は「このままじゃダメだ!」という思いが浮かんでくる。

この時点では、「ダメ」なことには気づけたが、
「ダメだ!」って思いっきり宣言しちゃっているからな、
「ダメな現実」はダメなままだ。

そこでまたおまえの頭には「ダメなのは何かが足りないからだ、
だから、足りないモノを手に入れればいいんだ」という思考が生まれ、
結局振り出しに戻る。
思い癖の無限ループだ。

この癖がありつづけるかぎり、いくら改善された現実を手に入れても
幸せになることなく、「まだ足りない、もっと必要だ」って
同じことを繰り返してしまう。
たとえ給料が上がっても「ちぇ、上がったっていってもこの程度かよ。
まだまだ足りない」なんてことになる。実際にそうだろ?

「じゃあ、その繰り返しから抜け出すにはどうすれば?」

「夢や希望は追い求めると逃げる」
だから、「あればあれば・・・」「こうなれば・・・」という
『足し算的な思考』はやめにして、『引き算的思考』に切り替えるんだね。

「引き算的思考? 何を引くの?」

おまえ自身がいつも無意識のうちに唱えている
「~が足りない」とか「ダメだ!」という呪文、思い癖だよ。

本当は「足りない」なんてことはないし、ダメでもない。
人生を楽しむための環境は、いつだって完璧に整っているんだよ。
それなのに、それを受け入れることなく
別の何かを探し出すのがおまえの癖なんだ。

自分の思考や言動を監視してみなよ。
日常生活において、どれだけ頭の中で現状を否定し、
受け入れまいとするフレーズが繰り返されていることか。

大切なのは、「足りないモノ」を追い求めることより、
「いらないモノ」を捨てること。
ずっと握りしめていた「いらないモノ」を手放すことで、
初めて両手が自由になるんだ。

そこで初めて新たなモノをつかめる。
手に入れることが先じゃない。
すべては手放すことから始まるんだ。

         

まだまだ続くけれど、切りがないから、
興味があれば、手短になら、本を読んでください
それなりに面白いです

私の年齢と経験からは、実は新しい発見は無くて
瞳の輝きが受け継がれることくらいなんだけど
それでも、楽しく読めました

続編の、もっと ~~も、図書館で読んでみたいです