
RIN(凛)君は、海に山にと、その日の天候とか気分で行き先を変えたり、
「ここまで行ったら戻る」
というUターン地点も勝手に決めていて、
それがちょっとでも思い通りにいかないとひどく気分を害し、
怒って、私にピョンピョンと飛びかかり、
足跡マークのシャチハタ印を、ペタペタ服につけまくる。
「信長公記」によると、
信長も18歳頃までは奇行が目立っていたというから、
RIN(凛)君の空(うつ)けも、そう考えれば
何やら大物感が漂っている。
なので、RIN(凛)君のご機嫌を伺うだけの
散歩随行員というだけでは私も面白くないので、
散歩の道中の、いろいろな動植物などの発見など
もっぱら季節感を楽しむことにしている。
気象庁による沖縄の気候区分では、
・春 三月~四月上旬
・初夏 四月中旬~五月上旬
・雨期 五月中旬~六月中旬
・夏 六月下旬~九月中旬
・残暑 九月中旬~十月上旬
・秋 十月中旬~十一月
・冬 十二月~二月下旬
と、沖縄は本土のようなはっきりした四季がないのだと。
あるいは、
「春+初夏=春」
「夏+残暑=夏」
として、
「春・雨期・夏・秋・冬」
と五期に区分する人もいれば、
「春・雨期・夏・冬」
「沖縄には秋はない」
と四期に区分する人もいるけど、
そんなのはどうでもいいこと。
沖縄は3月から4月は「うりずん」という、
沖縄で最も過ごしやすい季節を迎え、
5,6月は「若夏(わかなつ)」という
夏の入口というか梅雨に入っていく。
「うりずん」は、沖縄の古語で
「潤う」という意味の「うり」と、
「浸透する」という意味の「ずん(じみ)」
を合わせた言葉といわれ、
「降雨が土に浸透し、潤う」
旧暦の2月~3月ごろの季節を指した、沖縄らしい言葉。
今日は4月26日(火曜日)。
旧暦3月20日なので、「うりずん」の終わりごろにあたる。
今日の日の出は5時56分。
1日ごとに1,2分ずつ早くなっている。
RIN(凛)君散歩は、日の出のずっと前、
まだ暗い5時ごろから始まる。
10日ほど前から、コンロンカが咲き始めた。
昨年、このブログでも紹介したので、興味ある方は以下をご覧下さい。
【沖縄の自然】「沖縄の梅雨を知らせる花」コンロンカは、高貴な花だった!
2015年5月4日
南西諸島特有のコンロンカは蔓(つる)性植物。
ということは、他の樹木に寄生して茎を伸ばし、
いち早く光合成を得ようとする、
小ズルさを感じてしまう。
RIN(凛)君散歩でも、コンロンカは林道脇の日当たりが良い場所で
白いガクが目立つので見つけやすい。
今はあちこちで見かける。
コンロンカはアカネ科植物だから、
コーヒーの親戚なんだよね。
コーヒーも蔓性だったら、沖縄向きだったかもね。
コンロンカは別名「ハンカチの花」ともいう。
白いガクが、そう思えないこともないね。
コンロンカが咲き始めると、
続いて伊集(イジュ)が咲いて、沖縄では梅雨を迎える。
コンロンカと伊集(イジュ)は、
「梅雨を知らせる花」
だけど、
雨降りのRIN(凛)君散歩は、
RIN(凛)君も私もけっこう辛い。
RIN(凛)君も雨降りだと、
「ま、しょうがないや」
という感じで、ずぶ濡れを覚悟して出発する。
私も同じ。
これが北海道の冬季だったら凍死しちゃうよね。