今日で東日本大震災から9年が経ちました。
この9年で、何が無くなって、何が新しく生まれて、私たちの街はどう変わったのでしょうか?
友人に名取市閖上出身の方がいます。
閖上と言ったら津波で壊滅的な被害を受けた地域です。
去年からその友人に連れられて閖上に行く機会が何度かありました。
少し離れた内陸に住む私は、同じ宮城県に居ながら今まで閖上には行ったことがありませんでした。
そんな私に友人は、何も無くなった場所を指差して「ココにはこういう店があったんだよ」などと色々教えてくれました。
そんな閖上には去年新たな商業施設『かわまちてらす閖上』が出来ました。
そこには昔から閖上にあったお店もいくつか入っているそうです。
その1つである『漁亭浜や』
閖上に来たらしらすを食べなきゃと思い、食べたらやっぱり美味しかったです。
日和山にある『閖上湊神社/富主姫神社』
『名取市東日本大震災慰霊碑』
亡くなった方の名前が刻まれている石碑を見て何人か知り合いを見つけた友人。
馴染みの知り合いや同級生が同時に何人も亡くなってしまうっていうのはどういう気持ちなんだろう?
生まれ育った町が一瞬にして無くなってしまうってどんな気持ちなんだろう?
簡単に言葉にしちゃいけない気がして、私はただ友人の背中を見つめることしか出来ませんでした。
私が住んでいる所はもうほとんど震災の影響がないけれども、唯一寂しいなと思うのは母校の存在です。
地震で建て直した新しい校舎は形が変わり、通ってた頃の面影は全くなくなってしまったので、その場所を通るたびに何とも言えない気持ちになります。
でも今はこう思うんです。
形は無くなっても心は無くならない。
語り継いでいけば決して思い出は無くなることはない。
そこに大切なものがあった、そこにみんなが居た事実は変わらないのだから。
「海が憎いんじゃない。津波が憎いんだ」
9年後の3月11日は、少し風は強いけど良い天気です。