いっすいのゆめ【一炊之夢】
人の世の栄華、人生のはかないことのたとえ。
「一炊」は、
飯(ここでは粟あわ、または粟の一種の黄粱こうりょう)を炊く時間のこと。
唐の「枕中記(ちんちゅうき)」の故事に由来する書名のとおり、
人生は儚くあっという間に老後を迎えてしまいます。
人の世の浮き沈みは、まことに儚いもので、過ぎ去れば夢の如し、
人生は無常なり。
横道に逸れますが、
寝ている間に見る夢のことをすこし話そうかと思います。
子供の頃から、夢をよく見ました。
寝て起きたら、見た夢はほとんど忘れていますが、
こんな夢を見たことがある、あとで思い出す場合や、
起床直後、今見た夢を憶えていることもありますね。
”念ずれば通ず”
ですが、
私は、
”念ずれば夢”
そんな気がしました。
例えば、小学校の頃、クラスに好きな子がいて、
でも仲良しになったり、愉しくお話をしたり、一緒に遊んだり、
そんなことはなかなかできませんでしたね。
そこで、
○○ちゃんと会いたくて、会いたくて、
何とかならないものかと思いを巡らして、床に就くわけです。
そんな日が3~4日続くと、
突然、夢に○○ちゃんが現れてくるんです。
それもかなりイレギュラーな設定なんですね。
例えば、途中までは普通に遠足の風景で始まったのに、
いつしか、見知らぬ山道を数人の同級生だけで歩いているんです。
すると、雨が降ってきて、風が吹いて、やがて暗雲に覆われ、
同級生たちと離れ離れになって、行く手は不明...
風に吹かれ、雨に濡れて、
気が付けば○○ちゃんの手をしっかり握って、
二人っきりになっていて、
薄暗い山小屋に逃げ込んでいるんです。
○○ちゃんと目が合って、必死で何かを話しているんですが、
皆目見当もつかない。
そんな折、暴風と濁流が山小屋を急襲、
あれよあれよという間に
しっかり握ったはずの○○ちゃんの手が離れ、
ふたりとも別々の方向に流されて...
そこで目が覚め、夢は消えてしまいます。
無邪気な少年時代です。
それから同じような夢を何度か見るんですよ。
設定は似ていて、
場所が変わり、海水浴やスキー旅行だったりするんです。
そして、最後は同じように、握った手が離れ、
それでお仕舞(笑)
成長して、中学生、高校生になると、
ファンタジーのような夢はみませんね。
現実に直面するような、思春期や青春期を過ごす中で、
夢で逢おうなんて、思いも及びませんね(笑)
ところが、念ずることはしなくても、
深層心理なのか、
突然リアリティのある夢をみるんですね。
どうしても異性関係の夢になってしまうのは私だけ(笑)
クラスメートであるガールフレンドとデート、
ちゃんとキスをするんです。
それはかなり興奮していて、夢か現か...
やがて、
そのガールフレンドと本当にファーストキスをすることになるんです(汗)💦
大きく横道に逸れました(笑)
こんな話をする予定ではなかったんですが、
遠い昔の儚い夢物語でした。
また機会があれば、
夢の続きをお話ししたいとおもいますが...
一炊の夢?とは違いましたね(笑)
では、また...