花の街
花の街は、1947年(昭和22年)発表。
のちの1952年(昭和27年)4月にレコードも発売された。
終戦後に発表され、
1・2番の明るい歌詞に平和の象徴を重ねて広く歌われました。
3番が急に暗い歌詞になるのは、
1.2番の「希望」と対比する終戦直後の現実の悲しみが表現されています。
2006年(平成18年)には「日本の歌百選」に選定された名曲です。
作詞:江間 章子 作曲:團 伊玖磨
七色の谷を越えて 流れていく風のリボン
輪になって輪になって 駆けて行ったよ 春よ春よと 駆けて行ったよ
美しい海を見たよ あふれていた花の街よ
輪になって輪になって 踊っていたよ 春よ春よと 踊っていたよ
すみれ色してた窓で泣いていたよ 街の角で
輪になって輪になって 春の夕暮れ ひとり寂しく 泣いていたよ
作詞者の 江間章子は戦争が終わり、
瓦礫の山と一面の焦土に覆われた地で、
いつかこの街がハイビスカスなどの花が浮かぶ美しい花の街になればいいな、
という願いを込めて作詞したそうです。
この曲には作者の 平和な世界への願いが込められているのですね。
70年以上経った今でも歌い継がれている曲です。