酒器
粋なおとなはお酒を飲む姿も美しいもの。
一人で盃を傾ける時、二人で盃を交わし合う時、
好みの酒器でいただけば更に良し。
そして大勢で盛り上がる宴の時も、艶のある大人の仕草で、
素敵なひとときが嬉しい。
■飲む仕草を引き立てる酒器
お酒を飲む仕草を引き立ててくれるのが酒器です。
日本酒の種類によって味を引き立てる酒器がありますから、
その形によって所作に気を配ってみましょう。
また、男性はより男らしく、女性はより女らしく、
魅力的に見える酒器を選ぶのも手。
どうせ飲むなら、猪口(ちょこ)にもこだわり...。
【男性が魅力的に見える酒器】
底が角ばった「ぐいのみ」は、どっしりとした形が男らしく、
飲み干す仕草もたくましく見えますよ。
【女性が魅力的に見える酒器】
底の丸いものや、平べったいものがおすすめ。
飲み干すときにあごが上がらないため優雅に見え、
年齢の出やすい首筋を見せずにすみます。
さらに、高台のある盃なら、持つ仕草も女っぽくなります。
古伊万里ですね。
猪口は指先だけで扱い、触れるのは第一関節まで。
それ以上深く持つと握る印象になってしまいます。
糸底(底の円形の部分)にも手を添えて、両手でいただくと美しい。
とくに女性が片手で飲むと、煽るような飲み方になって品がありませんよ(笑)
酒器に口紅がついたら、親指で目立たないように拭き取って下さい。
とは言え、お酒は飲みたいときに、好きな相手と好きな銘柄を飲むが一番。
粋に飲めても楽しくないといけませんね。
「おやおや、ひとり酒ですか?よろしければ一献お付き合いしますよ」
「風流ですね。お一人ですか?」
「もうお一つどうぞ」
ご夫婦ならいいですが...
待ち人来たらず...
「誰でもいいから一緒に飲んで」
「お~いけますね」🍶
一夜酒 隣の娘と 花の宴