大江戸物語#『高名美人六家撰』 | 春夏秋冬✦浪漫百景

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季節の移ろいの中で...
歌と画像で綴る心ときめく東京千夜一夜物語

高名美人六家撰

喜多川歌麿

 

難波屋おきた

 

辰巳路考

 

高島屋おひさ

 

扇屋花扇

 

日之出屋後家

 

富本豊雛

 

高名美人とは寛政時代の江戸で有名な美女のことで、

本シリーズは歌麿の全盛期の作品であり、代表作の1つに数えられます。

 

当時江戸で名高い美人であった、

難波屋おきた・辰巳路考・高島屋おひさ

・扇屋花扇・日之出屋後家・富本豊雛の6名を描いています。

 

歌麿は本シリーズにおいて、実際の女性たちの風貌に似せるよりも、

歌麿が理想とする女性美を追求したと考えられています。

歌麿は、この一枚絵の画面の中で彼の理想とする女性美を生き生きと表現しています。

 

喜多川歌麿について
浮世絵の黄金期に、美人画絵師として活躍しました。
しかし、その生涯については、実はよくわかっていません。 
寛政期に入り、評判の町娘や遊里の女性たちを魅力的に描き、
浮世絵美人画の第一人者としてその名を知らしめました。
 寛政の改革下、様々な表現の制約にも屈することなく、
常に新しい表現手段を模索し続けましたが、
文化元年(1804)、風紀取締りの処分
(一説に入牢3日、手鎖50日の刑)を受け、その二年後にこの世を去りました。