こんにちは、山中竜司です。

SNSを開けば、今日も誰かの「努力の記録」がタイムラインに流れてきます。

 

「朝活で毎日5時起き」「100日間の筋トレチャレンジ」「毎日ブログ更新」

がんばる姿に刺激を受ける一方で、どこかモヤモヤした気持ちになるのはなぜでしょうか。

 

それは、“努力の見え方”と“成果の実態”にズレがあるからかもしれません。

今回は、僕自身の経験を交えながら、SNS時代のキャリア形成において見直したい「努力の質」について考えてみたいと思います。

 

 「見せる努力」は共感を生むけれど、信用にはつながらない

 

まず誤解のないように言っておきたいのは、

努力をSNSで発信すること自体は、決して悪いことではないということです。

 

むしろ、それによってモチベーションを保ったり、周囲にポジティブな影響を与えたりすることもできます。

 

でも、発信が目的になってしまうと話は別です。

 

「今日は○○を頑張りました!」「今月も継続達成!」

そんな投稿に埋もれて、肝心の目的、たとえばスキルアップや成果創出といった“本来の成長”が、後回しになってしまうケースをよく見かけます。

 

僕自身も一時期、「見せる努力」に取りつかれていたことがありました。

SNSでは毎日欠かさず投稿。

努力している“風”の自分を演出し、周囲からの共感やリアクションに支えられていた気がします。

 

でもある日、ふと気づいたんです。

「発信は増えてるけど、仕事の成果はまったく変わっていない」って。

むしろ、自己満足のループにハマっていたのは自分自身でした。

 

 キャリアを変えるのは「実行量」だけ

 

キャリアを本気で考えるようになってから、僕は意識を大きく変えました。

SNSの発信量ではなく、行動量=実行量にフォーカスするようになったんです。

 

たとえば、上司やクライアントからの信頼って、「SNSで努力をアピールしているか」ではなく、「現場でどれだけ成果を出しているか」で決まるものですよね。

 

見られるための努力ではなく、活かされるための努力。

それを積み重ねていく人こそが、結果的に評価され、キャリアのチャンスを手にしていきます。

 

努力は“見えること”よりも、“実っているか”が問われる時代。

短期的な注目よりも、長期的な信頼を築ける行動こそが、キャリアを前進させてくれるのです。

 

 静かな努力こそ、最強のキャリア資産

 

振り返ってみると、本当に成果を出している人って、意外とSNSでは静かです。

「努力してます!」と発信せずとも、淡々と現場で結果を出し、信頼を積み上げている。

 

そういう人たちを見ていると、

“見せる努力”に時間を使うよりも、“積み上げる努力”に集中することの大切さを実感します。

 

SNSでのリアクションは一瞬でも、キャリアは一生続いていきます。

目の前の「いいね」よりも、5年後、10年後に「一緒に働きたい」と思われるような人間になること。

 

そのために必要なのは、派手さではなく、誠実な積み重ねなのではないでしょうか。

 

 「発信」は結果であり、目的ではない

 

僕は今でも発信を続けていますが、以前とはスタンスがまったく違います。

 

何かを伝えたいと思った時は、「これは自分のキャリアにおける学びや成果として伝えられる内容か?」と一度立ち止まるようにしています。

 

つまり、“発信は副産物”であり、“行動が主”という考え方です。

 

がんばる姿を「見せる」ことは手段であって目的ではありません。

発信が先にくると、本業が置き去りになる危険性がある。

 

だからこそ、「何を積み上げるか」を基準に日々の選択をしていくことが、静かに、でも確実にキャリアを伸ばす最強の戦略だと感じています。

 

 まとめ:「見える努力」より「活かされる努力」を

 

SNSの時代だからこそ、「がんばってる風」に見せることが簡単になりました。

 

でも、長期的なキャリアにおいて必要なのは、“実行力”と“継続”によって積み上げられる本物の信頼です。

努力を見せることに焦るのではなく、「どんな努力が未来につながるのか」を考えて行動できる人こそ、数年後に差をつけていく。

 

焦らなくても大丈夫。

静かに、コツコツと、今やるべきことをやっていきましょう。