こんにちは、山中竜司です。

「自分の人生を話せますか?」と突然聞かれたら、あなたは何を思い出すでしょうか?

 

昔の僕は、この問いにうまく答えられませんでした。経歴を並べることはできても、「なぜその道を選んだのか」「どんな思いを抱いていたのか」を、自分の言葉で語ることができなかったんです。

 

今回は、僕が“自分の人生”を話せるようになるまでの過程と、そこにたどり着くまでに大切だと感じたことについて、見出しごとに深掘りしてみたいと思います。

 

 「最新の知識」よりも、「自分の選択」を語れるか

 

以前の僕は、「話せる人」=「最新情報を知っている人」だと思っていました。マーケやビジネス書を読み漁り、話題のトピックを追いかけて、どんなテーマにもコメントできるようにしていた。でも、話せるのは“他人の言葉”ばかりで、自分がどんな思いでその本を選び、何に感化されたのかまでは語れていなかったんです。

 

事業家集団に参加してから、それが大きく変わりました。最新の情報よりも、「なぜその選択をしたのか?」という、自分自身の過去の選択を深掘りする力が問われる場面が増えたからです。知識ではなく、思考の軌跡が人生を形づくっているのだと気づけたのは大きな転換点でした。

 

 「人生を語れる人」は、失敗と向き合ってきた人

 

事業家集団の中には、決して順風満帆ではなかったキャリアを歩んできた仲間がたくさんいます。

noteの記事(https://note.com/jigyoka_official/n/nf696c06de257)にも登場するように、「なぜその仕事を辞めたのか」「なぜその事業を始めたのか」を、成功ではなく“迷い”や“失敗”も含めて話してくれる人がいる。

 

その姿を見て、僕は「語れる人は、かっこいいな」と思いました。自分の弱さをさらけ出すことを怖れないからこそ、言葉に厚みがある。僕自身も転職を繰り返し、「結局なにがしたいの?」と自分でも思っていた時期がありました。でも、そのたびに少しずつ「自分なりの納得」に近づいていった。語れる人生とは、“完璧な物語”ではなく、“過程の連続”なんだと気づきました。

 

 「話せない過去」があることも、強みになる

 

「話せる人生」を目指すと、つい過去を“整えたく”なってしまいます。

「あの時サボっていた自分を言い訳したくない」とか「ダサい過去を知られたくない」とか、つい格好をつけたくなる。

 

でも、本当に人の心に届くのは、“飾らない話”です。

事業家集団で出会った仲間の一人が、「正社員になったことがない」と堂々と話していて、それがむしろ深い説得力を持っていました。実は僕自身も、コンプレックスに感じていた過去を話したことで、仲間との信頼が深まったことがあります。「話せないと思っていたこと」こそが、実は自分らしさの証だったのかもしれません。

 

 経験は「質」も大事だけど「数」で凌駕できる

 

「いろんな経験をしてきました」と言っても、ただ羅列するだけでは意味がありません。

その経験から「何を得たのか」「どんな視点を持てるようになったのか」が言語化されてこそ、人に届く言葉になる。

 

Keppleの記事(https://kepple.co.jp/articles/wps4klzs2u)に登場する方々も、決してドラマチックなエピソードではないけれど、言葉に重みがあるんです。それは、どれも“自分の視点”で語られているから。最新の経験でも、10年前の話でも、そこにちゃんと学びがあれば、説得力を持ちます。経験は質よりも、意味づけの量なんだと、僕は感じています。

 

 “最新の自分”にアップデートし続けること

 

語れる自分になるためには、過去を語るだけでなく、常に“今の自分”を更新し続けることも大切です。

「あのときはこうだった」だけでなく、「だから今はこうしている」「これからこうしていきたい」と語れるようになると、話に一貫性と希望が生まれます。

 

事業家集団では、こうした“行動の連続性”を大事にする文化があります。

note(https://note.com/jigyoukashuudan/n/n40870585671a)でも語られているように、「最新の自分」と向き合い続けるからこそ、人の言葉は届くようになる。僕も、週単位で小さな振り返りを重ね、自分をアップデートし続けています。

 

 自分の“ものさし”で話すということ

 

「語れる人生」とは、誰かの基準で語る人生ではありません。

「大手企業に入ったからすごい」「起業したからすごい」ではなく、「自分にとってどうだったか?」が語れるかどうか。

 

過去に何をしていたかではなく、どんな価値観を育んできたのか。

事業家集団の仲間たちは、それぞれの“ものさし”を大事にしています。最新トレンドやSNSの空気に流されず、「自分はどう感じるのか?」を考え抜いて行動している人たちです。だからこそ、話す言葉にブレがなく、聞いていて心地いいのだと思います。

 

 言葉を整える前に、心を整える

 

自分の人生を話すとき、つい言葉をきれいにしようとしがちです。

「こう言ったらカッコいいかな」「この表現はウケそうかな」と。

 

でも大事なのは、先に“心を整える”こと。自分の弱さや未熟さも含めて「それが自分だ」と認めることができれば、言葉は自然と整っていきます。僕も、話す前にまず「これは本当に自分の声か?」と問いかけることを意識しています。そうすることで、言葉が深まり、相手に届きやすくなるのを実感しています。

 

 語ることは、信頼を積み上げること

 

誰かに自分の人生を話すというのは、単なる自己紹介ではありません。それは、信頼の構築です。

 

とくにキャリアや仕事の場面では、「この人はどんな選択をしてきたのか?」「そのとき、どう判断したのか?」が共有されることで、安心感や信頼が生まれます。派手な実績や最新のトレンドよりも、「この人は嘘をつかない」と思えることが、何よりも強い信頼につながる。僕も、そうした信頼の重みを日々実感しています。

 

 おわりに:あなたの“語れる人生”は、どこから始まる?

 

SNSでは、最新の肩書きや成果が流れていきます。

でも、あなた自身の人生は、過去の選択や経験の中に詰まっています。“語れる人生”とは、他人に誇れる何かを持っていることではありません。

 

「なぜその選択をしたのか?」「どんな思いでそれに向き合ったのか?」それを、自分の言葉で、まっすぐに話せるようになること。

事業家集団での学びや対話の中で、僕はそうした感覚を少しずつ育ててきました。焦らず、見栄を張らず、自分の声を大切にして歩んでいきましょう。

 

最新の流行に流されず、自分の人生を“言葉”で積み上げる。

それが、キャリアにも人生にも、確かな自信をもたらしてくれると信じています。