Evening Station5月30日『トノバン作品コレクション』 | 林 龍児 Official Blog (一応公式)

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もろもろ。基本的には番組内でかけた曲の備忘録的な。

木曜午後8時から週替わりの番組をお届けする『Evening Station』。

今宵はノンストップで音楽をお楽しみいただく"Sound Special"でお届けしました。

できるだけツイッター、改めエックスでナウ・オン・エアー補足しています(https://twitter.com/884ryuji ←ここから追いかけてね)が、

手作業でやっている関係で漏れがあったりもしかねないので・・・・。

ここでフォローします。

 

 一部敬称略で失礼いたします。

 

 

20:03 あの素晴しい愛をもう一度/ 加藤和彦 さんと 北山修 さん
    昭和46(1971)年リリース、もともとはシモンズのデビュー曲として用意され、作曲を依頼された加藤・北山コンビが、加藤さんが作曲に1日、北山さんが作詞に1日で作り上げたという

20:06 帰って来たヨッパライ/ザ・フォーク・クルセダーズ
    加藤さんが北山修さんら5人で組み、アメリカの「ジャズ・クルセイダーズ」から名前を取って、「世界中の民謡を紹介する」というコンセプトの「ザ・フォーク・クルセダーズ」を結成して、昭和42(1967)年リリースのデビューシングル。途中で2度挿入される「神様」の説教は通常速度で録音され、早回しの伴奏にオーバーダビングしてある。

20:09 僕のおもちゃ箱/ 加藤和彦 さん
    昭和44(1969)年リリースソロファーストシングル。前の年にザ・フォーク・クルセダーズが解散し、進路を決めかねていた頃に作ったもので、確固とした方向性はないものの、フォークルでできなかったことを試みた曲だという。そして、「トノヴァン」の愛称で呼ばれ出したころ。

20:13 タイムマシンにおねがい/ サディスティック・ミカ・バンド
    昭和46(1971)年結成のサディスティック・ミカ・バンドが昭和49(1974)年リリース3枚目のシングル。バンド名はジョン・レノンが結成したプラスティック・オノ・バンドの名をもじった。初代ボーカリストのミカさんの包丁使いがあまりにサディスティックだったことに由来

20:17 シンガプーラ/  加藤和彦 さん
    昭和51(1976)年リリース。サディスティック・ミカ・バンド解散後、のちに再婚相手となる安井かずみさんとの共作。旅行で訪れたシンガポールの印象が綴られた。

20:22 白い色は恋人の色/ ベッツィ&クリス
    昭和44(1969)年、アメリカ人女性デュオのベッツィ&クリスがリリース。

20:24 結婚しようよ/ よしだたくろう さん
    いわゆるアンダー・グラウンドの音楽と考えられていたフォークをメジャー・シーンに押し上げた楽曲とされています。そして、この曲が吉田拓郎さんの路線変更ともなったといいます。拓郎さんのオリジナルアルバム『人間なんて』におさめられた曲で、自身がプロデューサーですが、加藤和彦さんもアルバムのディレクターや編曲に携わっています。曰く「はじめてのプロデュースは吉田拓郎の『人間なんて』の片面をやったのが最初かな。その頃はプロデューサーという言葉がなかったから、アレンジャーというクレジットになっているけど」。

20:27 メロディー/ 西田ひかる さん
    正式には「西田ひかる with 加藤和彦」名義。『ポンキッキーズ』挿入歌として平成8(1996)年にリリース。作詞は番組スタッフの提案で北山修さんが手がけることとなりました。西田さんはインタビューで「今回初めて子供でも楽しめるような歌を歌うことになり、加藤とのデュエットということもあり、通常のレコーディングよりも苦労した」と語り、一方の加藤さんも初の子供向けの楽曲制作となりました。

20:31 春夏秋冬/ 泉谷しげる さん
    昭和47(1972)年リリース。作詞作曲はもちろん泉谷さんですが、プロデュース・アレンジで加藤さんが担当されました。

20:34 ドゥー・ユー・リメンバー・ミー/ YUKI さん
    YUKIとは岡崎友紀さんのことで、昭和55(1980)年リリースのシングル。この曲がレコーディング活動の再開のきっかけとなり、同じ年にアルバム『Do You Remember Me』をリリース。加藤さんはプロデュース・作曲・アレンジで参加。平成13(2001)年にはドラマ『カバチタレ!』の主題歌としてキタキマユさんがカヴァー。こちらのプロデュースはORIGINAL LOVEの田島貴男さん。

20:38 君はトロピカル/ 中井貴一 さん
    俳優やナレーターとして精力的に活動されている中井貴一さんは80年代以降は歌手としても活動。昭和60(1985)年リリース「二人だけのラブコール」のB面曲ではあるのですが、ラジオ番組『コサキンDEワァオ!』でネタにされたことで印象強い人もいるでしょう。近年では星野源さんが自身の番組で流したりされていましたかね。

20:41 戻っておいで・私の時間/ 竹内まりや さん
    昭和53(1978)年リリース、まりやさんのデビューシングルであり、アルバム「BEGINNING」と同時リリース。伊勢丹のTVCMテーマソングとして使用。現在はシンガー・ソングライターとして自身で作詞・作曲した曲を中心に歌っておりますが、本作を含めデビュー当初は提供曲を歌うことも多かったのです。この2年後、「不思議なピーチパイ」が発売され、爆発的なヒットになります。

20:45 TRUE LOVE/ 西城秀樹 さん
    昭和55(1980)年リリースの「BIG SUNSHINE/西城秀樹」に所収された曲。

20:49 愛・おぼえていますか/ 飯島真理 さん
    昭和59(1984)年リリース。アニメ映画『超時空要塞マクロス 愛・おぼえていますか』の主題歌。歌手デビュー前の飯島さんはテレビアニメ『超時空要塞マクロス』で架空のアイドル歌手リン・ミンメイ役の声優に挑戦し、作中で架空のポップソングを歌い人気を博していました。劇場作『超時空要塞マクロス 愛・おぼえていますか』でもミンメイ役を演じ、主題歌である本曲をリリース。この曲はイメージソングとしてのアニメ主題歌とは異なり、劇中歌として作品のテーマに深く関わっており、共同監督の河森正治は「既にイメージしていたシーンのアイデアを作曲サイドに伝え、作画の意図から間奏の長さも指定した。完成した曲を聴いて、『ああ、この映画はこれで出来たな』と思ったのを覚えています」とコメント。のちにマクロスシリーズでは歌姫が歌い継いでいます。
平成21(2009)年10月に幕張メッセイベントホールで開催された『マクロスクロスオーバーライブ』の初日10月17日は、奇しくも作曲を担当した加藤さんの訃報が報道された日でした。公演が始まる前に既にスタッフは事態を把握していたが、ライブへの影響を考え、飯島さん本人には公演終了後に知らされた。翌18日の公演では、飯島さんが弾き語りの前に観客に事態を説明し、当時アニメグランプリを受賞した時の加藤さんとの思い出などを語り、「皆もこの曲で加藤さんにハローといってください」と呼びかけ、会場の観客とともに合唱した。という話も残っています。


20:55 あの素晴しい愛をもう一度 2024 Ver./ Team Tonoban
    高野寛さん、高田漣さん、坂本美雨さん、石川紅奈さん、きたやまおさむさん、坂崎幸之助さん、宮川剛さん、佐藤優介さんにより構成され、さらにドラムサンプルとして高橋幸宏さん、そして1971年当時のライブから加藤和彦さんの歌声をサンプリングする趣向も施されている。



今回は映画『トノバン 音楽家 加藤和彦とその時代』公開を明日に控え、トノバンこと加藤和彦さんが歌唱・作曲・プロデュースとしてかかわった楽曲を「トノバン作品コレクション」としてお楽しみいただきました。