空海は説いています
人の心は前進もするし、後退もする、常に動いているものでである。
だから特定の思想や宗教や生き方に、早い段階で取りついて
勝手に安住の地をみつけたと思い込むことは正しいことではない。
それはあくまでも一つの段階に過ぎないのであって、さらに深く考えれば、
次から次へと階段は続いているのである。
こうした人の心の流動性をしっかり理解して、さらに深く高きを求めようというのが、
空海のめざすところである。
空海のめざす心とは、
決してかたくなな心をいうのでなく、広い視野と深い洞察を働かせて柔軟に動きながら、
全体としては右顧左べんすることなく、毅然たる人生を歩む心が大切なのである。
「空海秘蔵宝鑰より一部抜粋」


