美容についての悩みといえば、まずきになるのはお肌の悩みですよね。シワやシミなど、いろいろ悩んでいるというひとも少なくないでしょう。では、頭髪だったらどうでしょうか。

 

NICE NAILが、20~59歳の女性を対象に、育毛剤に関する意識調査に関するアンケートをおこなっています。今回は、その結果をもとに頭髪についての悩みをみていきましょう。

1.頭髪についてのお悩み

頭髪についてのお悩みはありますかとアンケート調査をした結果は、下記の通りです。

 

1位:白髪が多い

  • いちいち染めないといけない。お金がかかる
  • 染めてもまた目立つから
  • 最近白髪が目立つようになってきたので、若々しくみせるためにどうにかしたいと思っているから

2位:悩みはない

  • 年相応だと思っているから
  • 今のままで全然大丈夫
  • 特に問題はない

3位:パサつき・乾燥

  • 加齢とともに、パサつきが酷く広がりどうにもできない
  • 静電気がひどいから
  • まとまりにくい髪質になってしまったから

4位:抜け毛が多い

  • 洗髪すると排水溝に髪が溜まっている
  • 生え際が広がり、鏡を見るたび気になるから。
  • 髪が少なくなってきた

5位:くせ毛

  • 部分的にクセが出てまとまりにくい
  • ドライヤーでセットしても長持ちしない
  • まとまりにくい。櫛通りが悪い。つやがない。アホ毛が増えた

 

今回のアンケートで「頭髪についてのお悩みはありますか?」の1位は「白髪が多い」でした。また、その理由は「いちいち染めないといけない。お金がかかる」でした。たしかに、白髪があるひとからすると、抜くのも面倒ですし、染めるのも面倒ですよね。

2.白髪の嫌う歴史

2018年の「ユーキャン新語・流行語大賞」のノミネート語30に選出された言葉に「グレイヘア」があります。グレイヘアとは、いわゆる白髪のことです。理容室 / 美容室などでは、「白髪が目立ってきましたね」などとお客様に向かっていうと嫌がられるため、あえて「グレイヘアが目立ってきましたね」といいかえたりしています。

 

そんなグレイヘアが2018年に注目されました。ことの発端は、フリーアナウンサーの近藤サトさんや俳優の吉川晃司さんらが、白髪を染めずにそのままの髪でメディアに出演したことにあります。普通は、白髪には老いのイメージがあります。新聞社のインタビューで近藤サトさんも、白髪は老いの象徴で醜いというイメージが若い頃はあったと語っています。


流行語大賞にノミネートはされたものの、正直なところ近藤サトさんらの同世代がから大きな支持を得ていたかといえば、やはり「白髪はいや!」というひとの方が多かったことでしょう。

 

この白髪を嫌う意識は、じつは『万葉集』にすでに見ることができるんです。そして平安時代でも、やはり白髪は嫌われていました。『うつほ物語』には、「散る花ぞかしらの雪と見えわたる花こそいたく老いにけらしな」と、散る花は頭に積もる白い雪で、白髪のようにみえると、白髪が老いの表現となっています。また、『源氏物語』では、白髪が植物のツクモ(江蒲草)に似ているいて、また白が百の字に一つ足りないことなどから、百年に一年足りない(九十九=ツクモ)白髪頭として、老いを表現しています。

 

 

 

まとめ

白髪は気になるひとは、けっこういるようです。一方で、悩みがない方も多数いて、今のままで全然大丈夫という羨ましい意見もありました。いつまでも若々しくいたい、というのは万人共通の思いなのかもしれませんね。