若いひとのあいだでは、ず古着やアンティークアクセサリーは人気があります。年配の人からすると、誰かしらない人が着用していた服や身につけていたアクセサリを使うのは、衛生面だったり怨念のようなものが取り憑いていたらイヤだなと思って避けるかも知れませんね。

 

では、ビンテージの時計だったらどうでしょうか。やはり抵抗があるかも知れませんが、若いひとはそうではなさそうです。

 

株式会社ファイアーキッズは、若者のヴィンテージ時計の購買意欲に関する調査をおこなっています。その結果、ファッションに関心のある年収351万円以上の20~30代の男女317名のうち、「とても買いたい」「やや買いたい」と回答した人が、全体の9割を超える結果だったんです。いったいどうして、若い人はヴィンテージの時計を買いたいと考えているのでしょうか。

ヴィンテージ時計を買いたい理由

調査では、「ヴィンテージ時計を購入したいと思いますか」という質問に、「とても買いたい」または「やや買いたい」と回答した287名に、その理由について複数回答で質問をしています。その上位3つの回答を見てみましょう。

第3位:他の人と被りにくい

「他の人と被りにくい」と回答したのは50.2%。ヴィンテージ時計は、同じ製造年の同じ時計でも経年変化によって異なる個性を持つため、品質や見た目に大きく違いが出てきます。一点ものであるヴィンテージ時計との出会いは一期一会。そのため、ヴィンテージ時計は他の人と被ることがほぼありません。ファッションにも個性を出したい人ほどヴィンテージ時計を好む傾向にあるようです。

第2位:現行にないデザイン

「現行にないデザイン」と回答したのは53.0%。ヴィンテージ時計は、それぞれの時代を象徴するサイズ、カラー、厚み、素材があり、年代ごとにデザインの特徴が異なりユニークです。現行時計でもロングセラーや復刻モデルが人気であるように、何十年の歳月を経ても色あせないデザインに若者の関心が高まっているようです。

第1位:経年変化を楽しめる

最も多い回答を得たのが「経年変化を楽しめる」で59.2%。時計の第一印象を決める時計の顔である文字盤の変色や文字のかすれによる風合いはヴィンテージ時計ならではの経年変化。時を経てケースやブレスレットに刻まれた細かな傷により、その素材は控えめな輝きを放つため、ギラギラとした小物が苦手な人でも着用しやすいのかも知れません

まとめ

現行にないデザインや他の人と被りにくいというのはなんとなく理解できますが、一番の理由は経年変化を楽しめるだからなんだとか。それだったら新品でもよさそうですが、それだと傷がついたときに楽しむどころか、気になってしまうのかも知れませんね。