都市は、独自のエネルギーと魅力を湛え、その個性は街そのものが持つ独特の雰囲気に表れています。そして、それはそこに住むひとたちのファッションにも影響をあたえます。今回は、ブランド腕時計のサブスクリプションサービス「カリトケ(KARITOKE)」がサービス利用者のデータをもとに、都道府県ごとの利用されやすい腕時計の特徴を調査した結果をもとに、「東京っぽい」腕時計と「大阪っぽい」腕時計について紹介します。

1.好きなブランドの違い

東京都は比較的ブランドの偏りは小さく、そのなかでもIWCの腕時計が他県より利用されやすい傾向がありました。IWCの腕時計は全般的にデザインがシンプルで装飾が少なく、ビジネスで使いやすい特徴があります。そのようなビジネス利用を意識する利用者が東京都には比較的多いのかもしれません。

 

一方で大阪府は、東京都に比べてブランド別の傾向がはっきり表れています。利用されやすいブランドは、ロレックス、ウブロ、ブルガリ、エルメス、シャネル、ルイ・ヴィトンなど。ロレックス、ウブロは、高級時計の中でも近年代表的なブランドであり、ブランドとしての存在感を重視する傾向が表れているのかもしれません。また、シャネル、ルイ・ヴィトンなどのファッション系ブランドの利用率が高いことも特徴的で、ファッションアイテムとしての要素を腕時計に求める傾向が強いことがうかがえます。

2.色(盤面)の傾向

東京都は、シルバーの腕時計を好む傾向が他県より強いのが特徴です。一方で大阪府は、ホワイトの腕時計を好む傾向が強い結果となりました。また、ブルー(ネイビー)の腕時計は、東京・大阪ともに共通して利用率が低い傾向がありました。サブスクリプションサービスの利用者データによる調査なので、自分のものじゃないから汚れてもいいやと、ここぞとばかりに「ケチ」さを発揮して、大阪の人は白を選んでいるかもしれませんね。

3.ベルト素材の傾向

東京都は、革ベルトの利用率が高いのが特徴的です。ブランド別の利用率でIWCが高い傾向がありましたが、IWCは革ベルトを使用するモデルが多いため、ベルト素材の結果に影響しているかもしれません。

 

大阪府は、ラバーやセラミックのベルトを好む特徴があり、これらの素材を多く使用するウブロやシャネルの利用率が高い点と一致します。一方、東京都とは反対に、革ベルトの利用率はかなり低い結果でした。

4.「東京っぽい」「大阪っぽい」腕時計は?

調査結果から、東京っぽい時計は「IWC ポルトギーゼ 7デイズ」、大阪っぽい時計は「ロレックス エクスプローラーⅡ」といえそうです。

 

 

 

まとめ

時計は、けっこうひとに見られているファッションアイテム。個性が表現されますが、そこには知らず知らずのうちに生まれた場所や育った場所、住んでいる場所の個性も反映しているかも知れません。そんなふうに人が身につけている時計を見ていくと、結構面白いかも知れませんね。