新型コロナウイルス感染症の影響により私たちの生活に欠かせなくなったマスク。マスクをつけることで見た目の印象や魅力はどう変化するのでしょうか。

 

北海道大学大学院の河原純一郎教授が興味深い調査をおこなっています。その内容はというと、マスクを着けていない状態と着けた状態の20代~30代の60人あまりの女性の顔画像を1枚ずつ研究協力者の男女に見せて、それぞれの魅力を100点満点で評価をするというもの。 

 

河原純一郎教授が同様の調査を新型コロナウイルス感染症が流行する前の2016年におこなった結果では、マスクをすると魅力は低下していました。しかしながら、今回の調査では、魅力がアップするということがわかりました。

 

その理由として、肌の状態のよさなど、もともと魅力的な特徴はマスクをすると低くなるものの、にきびなどは隠されることから、結果的にマスクをすることで魅力がアップするのではないかと考えられています。

 

河原純一郎教授はマスクに関する興味深い研究(たとえば「衛生マスクが顔の印象に及ぼす効果とCOVID-19の流行」「顔面下部のサイズ情報が顔の見かけの大きさに強く影響する」「黒色の衛生マスクの着用が印象と魅力の知覚に及ぼす影響」)をしていますので、興味がある人は論文を読んでみてはどうでしょうか?