街を歩けば昼夜を問わず、綺麗な女のひとに出会うことがありますよね。勇気を振り絞って声をかけ、食事に誘って意気投合。そして、ベッドのうえで、やっと気づくこともしばしば。「しまった、女じゃなかった」と。

 

タイ人の顔、同じアジア人でも

どうしてレディーボーイを本物の女性と間違ってしまうのか。それだけ整形と化粧の技術がすごいから、とおもいますよね。たしかにそれもあるでしょう。ですが、それだけではありません。じつは、日本人にとってタイ人の顔は、区別がつかないんです。
 

見慣れていない欧米人ならまだしも、同じアジア人で、しかも人種的にも近いタイ人で、それはないだろうとおもうかもしれません。

 

肌の色や髪形の違いをわからなくした顔写真を使って、どの程度の確率で人種をあてられるかという研究があります(『顔の人種・性別認知と 顔印象特徴の抽出に関する研究』)。それによると、日本人はタイ人男性の顔写真だと、東南アジア人だとあてやすいものの、タイ人女性だと難しくなるんだそう。つまり、日本人にとって、タイ人女性も日本人女性も同じようにみえるということ。だからこそ、タイ人女に親しみを覚えるのかもしれません

 

 

天然か人工か

違いがわからないのは、人種だけではなく、性別も同じなんです。先ほどの研究によれば、日本人女性はタイ人女性よりも、女性と判断される確率が高いのだとか。逆にいえば、タイ人女性の顔をみて、女性だとあてられるひとは少ないわけです。

 

そんななかで、レディーボーイのような女性的な特徴をもつ男性が目の前にいたら。そもそも、本物の女性でも判別がつかないのに、男だと見分けるのは至難のわざ。日本男にとって、天然のタイ女か人工のタイ女かを見分けることは、かなり難しいんです。

 

ちなみに、タイ人に聞いたレディーボーイの見分け方は、日本と同じで喉仏だそう。ですが、それも整形でなんとかなる時代。ますます見分けるのは、難しくなりそうです。