先日、私の学生の時の書道(習字)の様子を教えていただきたいとのコメントをいただきました。一度に掲載できませんので、今後、少しずつ書いていきたいと思います。お読みいただけると嬉しいです。
 
 
まず、私は物心ついた時から、文字を書くことと、何かを作ることが大好きでした。近所にとても熱心な書道(習字)の先生がいるとのことで、7歳の時に両親が、その書道教室に通わせてくれることになりました。
 
週1回(日曜日の午前中2時間くらい)教室に通うようになってから、毎回、先生が何度も何度も……、手を取り、半紙に一緒に書いてくれました。
 
ただ、約半年間、文字は一切書かせてもらえず、縦線、横線、斜め線など、毎回、すべて線の練習ばかりでした。また、筆の穂先から一番離れたお尻の部分3cmくらいのところを持って書くように言われました。ですので、習い始めた頃は、ふらふらして、筆が安定せず、弱々しいふにゃふにゃの線ばかりでした。しかし、次第にふらつかなくなり、しっかりとした線が書けるようになってきました(このことは、今でも鮮明に覚えています)。
 
毎回、線ばかりの練習でしたが、先生が手を取って一緒に書いてくれることと、さらに、よく誉めてくれたことで、とても楽しく教室に通うことができました。
 
約半年後、やっと半紙に文字を書かせてもらえることになり、その時は、すごく嬉しかったのをよく覚えています。
 
そして、この筆の持ち方が、とても役に立ったようで、今現在も、この時の先生と一緒に書いた感覚が鮮明に残っています。8年前に独学で書道を再開して、今も何とか作品が書けているのも、この時の経験が、とても大きいと思います。
 
因みに、小学校3年生までの4年間は、この筆の持ち方で練習をしていました。
 
私の師匠は、特に線質を大切にする指導をしてくれました。
 
 
余談ですが……、
 
教室に通い始めてから、約半年後、初めて条幅作品を書いた時のものです。学生の時や小さい頃の作品は、唯一、今この作品だけが残っています。
 
小学校1年生の時の作品で、先生が自身の印を押してくださいました。ジーパンを履いて書いたのですが、ジーパンで汚した跡が「ゆ」の下と「き」の横についてしまいました。
 

 
この条幅作品は、書道芸術院「全国学生書道展」に出品した時のものです。東京・上野「東京都美術館」に展示されたので、展覧会を見に行った記憶があります。
 
学生の時は、毎月の書道雑誌へ出品するのみで、この時以外は、高校生まで、ほんの数回、書道展に出品したくらいです。
 
今もこの書道展は続いていて、今年は「第72回展」になります。
 
 
それでは、長くなってしまいますので、この続きは、また後日掲載します。
 
 
<最近の書>
墨と紙はいつものものを使いましたが、筆は百円均一のものです。たまに、この筆を使って書きます。
 
作品としては、まだまだですので、また研究してみたいと思います。
 
 
最後までお読みいただき、ありがとうございました m(__)m