ここのところ、ブログ掲載も久しぶりですが、書道展の結果も久々に掲載します。

 

先日〔6月25日(火)〕、弘法大師奉賛『第58回 高野山競書大会』の審査結果ハガキが届きました。今回大会で11回目の出品になります。

 

この大会は、いくつもある書道展の中でも、特に目標にしている書道展の一つです。過去によく「空海」の臨書をしていたことも理由です。


今回大会の出品総数は、11万1,307点(高校生以上 7万7,484点、一般 3万3,823点です( コチラ )。毎回、膨大な出品総数ですが、過去には、17万点 に迫る回もありました。


そして、本大会の詳細は、以下をご覧ください。




また、褒賞は以下になります。


<特別賞>(※「推薦」以上の特別賞の人数・割合は、前回展の数に当てはめました)(前者:出品作品総数での割合後者:出品者総数での割合


◎弘法大師賞(8名:一般2名、学生6名)

◎内閣総理大臣賞(学生1名)

◎文部科学省大臣賞(学生1名)

◎特待賞(学生2名)

◎金剛峯寺賞(約100名)

※表彰式出席対象、壁掛け表装展示約0.1%約0.3%


◎高野山管長賞

◎毎日新聞社賞

◎毎日小学校新聞社賞(小学生)

◎全日本書道連盟賞

◎高野山総長賞

◎審査委員長賞

◎南山賞

※壁掛け表装展示約0.8%約6% 


※以上、賞状と受賞楯授与


◎高野山書道協会賞

◎推薦

※机上綴込まくり形式展示約5%約12%


<本賞>

○特選

○準特選

※机上綴込まくり形式展示(個人出品のみ)約16%約42%


〔以下、一般部(含 大学生)〕

○秀作

○優作

○佳作

○入選

※机上綴込まくり形式展示(個人出品のみ)


〔以下、学生部(高校生以下)〕

○金賞

○銀賞

○銅賞

○褒状

○入選

※机上綴込まくり形式展示(個人出品のみ)


※以上、記念品(クリアファイルなど)授与


・献書作品

※机上綴込まくり形式展示

※記念品(?)授与


私は「第48回大会」から、個人で出品していますが、個人出品で分かったことを少しだけ書いてみたいと思います。


○個人出品は厳しい傾向にある競書大会です。


○一般部の個人出品は、臨書作品を中心に、いろいろな書風の作品を出品するとよいかもしれません。


○本競書大会において、個人出品での特別賞受賞(特に、表彰式の出席対象になる最上位賞)は、とても厳しく、初回~前回展までに、表彰式の出席対象になった方は、1名のみだそうです(その方は、「第54回大会」『金剛峯寺賞』受賞)。




もう少し詳しいことは、以下をご覧ください。




そして、私が今まで出品した中での自己最高賞は、第55回大会「高野山管長賞」(この回の 個人出品 第1位 です。


この賞の一つ上の『金剛峯寺賞』以上の受賞者が、表彰式の出席対象で、『宿坊宿泊』をさせていただき、区切りの記念大会の年には、『中国ご招待』の切符がいただけます。


ただ、まだコロナ禍が完全に終息したとは言えいませんので、「宿坊宿泊」と「中国ご招待」については、その時の状況での判断になると思います。


いつの日にか、まだ一度も訪れたことのない高野山を訪れ、宿坊に泊まり、表彰式にも出席させていただける機会があれば嬉しいなぁと思います。これからの大きな目標にしたいです。



次に、今回大会に出品した10作品です。



上段左端から、空海「灌頂記」2点、空海「風信帖」、橘逸勢「伊都内親王願文」、顔真卿「祭姪文稿」


下段左端から顔真卿「祭姪文稿」、米芾「張季明帖」、王義之「蘭亭序」、「木簡(居延漢簡)」、「永壽二年瓶」


第52回大会から7回展連続で、10作品を出品していて、今回は、臨書作品のみ10点を出品しました。空海の臨書は、毎回入れるようにしています。


いつものことなのですが、私は年間いくつもの書道展に出品していますが、一展一展の書道展に向けて作品づくりをするのではなく、月2~3回(1回につき2~3時間)ほどの練習(兼作品づくり)の中で書いたストック作品の中から、適宜選んで出品しています(課題指定のある書道展は別です)。


こんな感じで、いつものんびり無理なく、妥協しながらできる範囲でやっていますので、長く書道展への出品や書道自体が続けられているのだと思います(^^)


因みに今回の出品作品は、全て同じ羊毛筆、同じ濃墨液で書きました。半紙は3種類使いました。


ただ、今回は特に忙しくしていて、出品自体ができるかどうか分からなかったのですが、何とか計10作品を選んで出品しました(高野山競書大会の出品は、まあまあ労力が要りますので…)。



本大会は、一人最高10点までの出品が可能ですので、毎年、なるべくバラエティーに富んだ作品を出品するようにしています。


本競書大会の審査は、個人内の出品作品すべてを1枚1枚厳正に審査し、その上で、一番優れた作品に賞が与えられます。


つまり、一番優れた1作品だけに与えられる賞ではなく、出品したすべての作品評価を基本として、その上で、一番優れた作品に賞が与えられます。


毎回、審査員の先生方が、途轍もない多くの作品の予備審査から最終審査までを担当してくださいます。本当に大変な作業ですので、心底より感謝申し上げますm(__)m







それでは、今回大会の結果です。










今回大会では、特別賞「高野山管長賞」 上位約0.1~0.3%・約0.3~0.8%個人出品 第1位 を受賞しました。


10点のうち、いずれの作品が、金剛峯寺に展示されるかは、展覧会期間中に伺わないと分かりません。


今回大会も、個人出品では大変厳しい上位特別賞ですので、とても大きな自信と励みになります。ありがとうございました。(学生部・一般部合わせて、個人出品での1位は、私を含めて一般2名です)。



「高野山管長賞」は、「第55回大会以来、2回目の受賞になります。




私の場合、本大会を含めて、いずれの書道展の入賞にも上下運動があります。


私は今現在も独学状態ですので、この上下運動(一喜一憂)の変化を、また次に頑張ろうという原動力に変えることで、書道を続けられています。



そして、今回大会の展覧会と表彰式は、以下の日程で開催されます。お近くにお越しの際は、ぜひ、お立ち寄りください。




【展覧会】

○会場1:総本山金剛峯寺 別殿(全国展)

 〒648-0211 和歌山県伊都郡高野町高野山132

 TEL 0736-56-2011

○期日:令和5年8月1日(木)~15日(木)の15日間

○内容:「壁掛け表装展示「南山賞」以上、未表装綴込形式展示「協会賞、推薦、献書作品」のみ(団体出品)、「協会賞」以下全作品未表装綴込まくり形式展示(個人出品のみ、含 献書作品)




○会場2:高野山東京別院(関東1都6県のみの)

 〒108-0074 東京都港区高輪3-15-18

 TEL 03-3441-3338

○期日:令和5年8月25日(金)~27日(日)の3日間

○内容:壁掛け表装展示「審査委員長賞賞」以上、未表装綴込形式展示「南山賞(表装?)」以下全作品(個人出品のみ、含 献書作品)




【表彰式】

○会場:総本山金剛峯寺

○期日:8月4日(金)

○対象:「金剛峯寺賞」以上の受賞者(約120名)




※ただし、コロナウイルス感染拡大などの防止のため、表彰式や展覧会内容が変更になる場合があるとのことです。



それでは、この度も、膨大な数の作品を審査してくださった審査員の先生方をはじめ、高野山競書大会の主催者さま、金剛峯寺のご担当者さま、関係者の皆さまに、心より感謝申し上げます。次回大会へも勉強のため、出品させていただきたいと思います。



<追伸>

いつもの出品作品郵送封筒です。



いつも封筒に線など引かず、そのまま直に書いていますが、今回もあまり曲がらずに書けたかなぁと思います。とても長い住所と宛名ですが、何とか収まりました(^。^;)


本競書大会では、半紙作品ですが、10作品と数が多いので、折り畳まずに郵送するため、毎回「角0」の大きな封筒を使っています。


そして、私は出品作品ほとんどを「普通郵便」で送っています。最近は、定型・定型外のを含めた「普通郵便物」は、到着日数が、以前の+1日程度余分にかかります。遅れることも予想して、「必着締切」の書道展は、余裕を持って、かなり早めに出品するようにしています。



それでは、今回は長々と綴ってしまいましたが、最後までお読みいただき、ありがとうございました。


これからも、また、りゅうちゃん2ブログをよろしくお願いいたしますm(__)m