獅子に願いを・・・
本日は打ち合わせで、日本橋に行ってきました。
街の様子がずいぶん変わってしまった日本橋・・・
昔と同じ姿で、堂々とそびえ立つのは・・・
日本橋三越本店!
実は私、昔、売れないタレントをやっていました。
(自称・ギャグロックシンガー兼 俳優でしたが、タレント時代のお話は、
また次の機会に・・・)
当時は生活が苦しく、日本橋三越そばの写真店でアルバイトをしておりました。
その写真店は、当時としてはまだ珍しかったVHSビデオの電子編集機を
いち早く導入し、ビデオ撮影&編集の事業を始めたばかりでした。
学生の頃、映画サークルに所属し、フィルム編集の経験がある私は、
アルバイト中でも、ヒマなときは自由に編集機をさわって良いという特権を得、
ボタンひとつひとつ押すことから、ビデオの編集技術を独学で学びました。
その頃は、アルバイトが終わると、よく神田あたりで飲みました。
酔っぱらうと日本橋三越入り口にあるライオンの像に、またがったものです。
今もそのライオン像はありました。
実は、三越のライオンにまたがると、願い事がかなうという噂があったのです。
酔っぱらっては、ライオン像にまたがり、色んなお願い事をしました。
それからずいぶんたって・・・・
ライオン像にまたがってお願いするときは、誰にも見られてはいけない、
誰かに見られると願いはかなわない・・・というルールを知りました。
アルバイト仲間やバンドのメンバーと一緒に飲んだくれていた私は、
像にまたがる姿を、いつも誰かに見られていました。
その当時の私の願い・・・、タレントとして売れることも、バンドがメジャーに
なることも、女の子にもてることも・・・・何一つかないませんでした・・・
その後、色々ありましたが、私はフリーのディレクターになりました。
日本橋の写真店で身につけた技術が、大いに役立ちました。
映画のサークルに入っていたくらいですから、もともと映像を作ることは
好きでした。
それまでディレクターになりたいと思ったことはなかったので、そういうことは
ライオン像にはお願いしていませんが、タレントの次に好きな仕事、2番目に
好きな仕事にはつけたのです。
人間、1番好きなことより、2番目に好きなことの方が仕事としてはうまくいく
のかもしれない、1番より2番目の方の願いがかなうのかもしれないと、妙に
納得している今日この頃です。
それにしても・・・
今も、誰かに見られないようにしながら、三越のライオンにまたがっている人は
いるのでしょうか?
あの日の私の様に・・・
酔っぱらいながら、たくさんの夢を抱えて・・・
ウルトラマン
私の住んでいる町にはウルトラマンが立っています。
堂々と!りりしく!
私、フリーのTVディレクターをやっております。
フリーといえば聞こえはいいですが、早い話、自営業です。
番組契約でお仕事を頂き、番組が終了すればたちまちクビです。
ですのでいつも、面白い番組企画を考えて、営業を続けて
いなければいけません。
今、初代のウルトラマンが登場するような、懐かしい番組を考えています。
一緒に動いているプロデューサーは、かつて円谷プロで、
あの「ウルトラQ」や「ウルトラマン」「ウルトラセブン」を
作っていた、昔は美しい娘さんだった方です。
何とかこの企画を通して番組にしたいので、願掛けに
このウルトラマンの像に毎日通い、お百度を踏もうかとも
思いましたが、確実に逮捕されるので止めました。
なぜって・・・・
いるのです。
私、お巡りさんによく質問されるので、どうも苦手なんです。
(そりゃ、私も平日の昼間に国籍不明のオジさんが紙芝居
もってウロウロしているの見たら、絶対怪しいヤツだと思う)
願掛けは難しいかもしれないけど、私の住む町は、こうして
ウルトラマンとお巡りさんが一緒にタッグを組んで見張って
くれているから、今日も平和なのでありました!
シュワッチ!!!!
(あ~ぁ、ウルトラマンの企画通るといいのにな~・・・・)
恐るべき・・・・
行ってまいりました!
地元の図書館の朗読会!
真っ赤なポロシャツ着て、気合い入れて!
まずは集まった小学2年生の子どもたちに元気な声で
「こんにちわ~!」と明るくごあいさつ!
すると、すかさず大きな声で「そのシャツ、同じの持ってるよ!」と男の子。
「うっ・・・」
思いもしない方向からのツッコミに、出鼻をくじかれ、しばし絶句・・・。
このオジさん好みのワニのマークの付いた、真っ赤なポロシャツを
持っているのか、恐るべき小学2年生・・・
続いて『ろうどくの部屋 ほほ』の代表・中里さんのエプロンシアター。
「みんな村人の役だから、王様が『この土地は誰のものか?』と聞いたら
みんなは『カバラ公爵様のものです』って答えて!いい?」の呼びかけに
「え~、どうしようかな~」 「やっぱりやだ!」の声が次々と・・・・
大人にこびたり、へつらわない、ノビノビした恐るべき小学2年生・・・・
でもお陰様で、お話しが始まるとみんな集中してくれて
大きなトラブルもなく、朗読会は楽しく順調に進みました。
本日お集まり頂いたお子様、ご父兄の皆様、ありがとうございました!
終了後、お昼を食べに中里さんと老舗の洋食屋へ。
いきなり昼間からビールを注文する中里さん。
あれこれべちゃべちゃお話しながら、ビールをもう一本追加!
聞けば、これから知り合いの朗読会を聞きに行った後、夜は
地元の神社のお祭りと、スケジュールはめいっぱい。
昨日は終日、ナレーション録りのお仕事(中里雅子さんは知る人ぞ知る
著名なナレーターなのです)と、朗読会の準備でほとんど寝ていないとか。
恐るべきは、小学2年生ではなく、元気良く豪快にビールを飲み干し、
ハードスケジュールをこなす中里雅子大先生でしたっ!
ではでは、また!