かわかみりゅうのブログ -285ページ目

なるようになる

きのう、一休さんのエピソードを書きましたが
いまネット上で、一休さんのあるネタが話題だそうですね。

それは・・・

一休さんが弟子たちに
「本当に困ったときに開けなさい」
と渡した遺言状・・・
一休さんの死後、お寺が危機をむかえ
弟子たちが困ったあげく
その遺言状を開くと
そこには
「心配するな。何とかなる」
と書いてあったそうです。

生前、よく酒を飲み女好きだったという
なまくさ坊主の一休さんらしいエピソードですが
どうも誰かの創作らしいですね。

でも何だか素敵で
元気が出る話です。

私の行きつけで
生前のたこ八郎さんもよく通っていた
「かんちゃん」という飲み屋が
新大久保の山手線のガード下近くに
あります。

若いころ、よく酔っぱらって
将来への不安を口にすると
九州出身のお店の大将は必ず
「心配せんでもヨカ。
人生はなるようになる。
どげんでん(どうにでも)
なるようになる」と答えて勇気づけてくれました。

その言葉が好きで
一時期はよく「かんちゃん」に通ったものです。

ある時いつものように
「人生はなるようになるよね?」と聞くと
お店の大将はニヤリと笑って
「なるようになる。
でも・・・
なるようにしかならん」と答えました。

「なるようになる」
「なるようにしかならない」

とても似ていますが
大きく違いますよね。

「希望通りになる」というのと
「何をしても結果は同じ」というのとでは・・・

最近しばらく行ってなかったのですが
先日ふらりと「かんちゃん」を訪ねてみると・・・

何と座る場所に困るほどの超満員!
なんでもBSテレビの取材を受けたところ
放送後から連日お客さんが詰めかけるようになったとか・・・

いまさらながら
テレビのすごさに驚きました・・・

♪ねぇ~大将、人生なんて
どうでもなるよねぇ~
(川上リュウ・作詞作曲
「かんちゃんで・・・」より)

冥土の旅の一里塚・・・

きのう、たこさん八郎さんの
お墓のエピソードを書いたから
というわけじゃないけれど・・・

きょう、たまたま青山墓地を歩いた・・・

$かわかみりゅうのブログ-青山墓地

お墓の横を歩くと
「そのうちとか、今度とか言っている間に
すぐにあの中(お墓)に入ることになる。
生きているうちに
思いっきりワクワクして
楽しんでおかないと
あの中に入ってからではもう遅い。
後悔しないように生きなければ・・・」と
いつも思う・・・

きょうから師走・・・
そしてもう少しでお正月・・・

今年は人生の中でも
あっという間の一年だった・・・
出来れば消してしまいたいような一年だった・・・

つえの先にシャレコウベ(頭蓋骨)をつけて
元旦に練り歩いたのは
かの名僧・一休さん。
めでたい正月になぜそんなことをするのか
という町民の問いに
「門松は冥土の旅の一里塚
めでたくもありめでたくもなし」
と答えたという・・・

このエピソードを読んだのは小学生のころ・・・
「人の嫌がることをする
なんてひどい人なんだろう」と当時は思った。

しかし大人になってから墓場を見るたび
一休さんと同じ考えをするようになってきた。

人生は、冥土への旅をしているようなものだ・・・
一年一年、確実に死に向かって歩いている・・・

今を盛りに威張ってみても
今を悲観し絶望しても
誰でもいつかは墓に入る・・・

ガリガリキリキリしないで
もっと優しくてもいいんじゃないか?
もっとおおらかでいいんじゃないか?

墓に入れるのは骨だけで
他には何も持って行けないんだから・・・

きょう、青山墓地を歩いていると
墓の向こうに六本木ヒルズが見えた。

$かわかみりゅうのブログ-大きな墓

きょうに限ってあのビルが
何か巨大な墓に見えたのは
私の気のせいか・・・

内藤大助 と たこ八郎

昨日のボクシングすごかったですね。
個人的には内藤大助さんを応援していたんですが
とても興奮する試合でした。

なぜ内藤さんを応援したのか・・・
それは内藤さんが私の大好きだった
ボクシングの元日本フライ級王者で
喜劇俳優の「たこ八郎」さんに
顔つきなどがちょっと似ているなと
感じたからです。

たこ八郎さんとは、かつてお仕事でもご一緒しましたし
いきつけの新大久保の飲み屋で
偶然にお会いしたこともあります。

いつも酔っていたたこさんは
ある日、私の顔をじ~っと見て
「チミは、ずっと泣いてなさい」と
訳のわからないことを言っていました。

いつも酔っているのか
本当に頭がおかしいのか
変な事ばかり言うたこ八郎さんでしたが
実は全部計算だったのではないかと
私は思っています。

ある映画の撮影中
突然、台本には無い
ワケが分からないアドリブを言った後
ふと横を向いて、自分でも笑っているのを
見たことがあります。
その顔は、全部分かっていて
ふざけている顔でした。

たこ八郎さんは
頭がおかしいという人の役を
私生活も含め
いつも演じているのだなと
私は直感で感じました。

それから間もなくして
たこさんは真鶴に海水浴に行って
溺死しました。

実は亡くなる少し前
たこさんは新大久保のアパートに引っ越しました。
窓を開けると一面にお墓が見えたそうです。
裏が墓場というアパートでした。

後に
「その部屋に引っ越したヤツは
みんな変な死に方をするらしい」と
私の師匠・俳優の久保新二さんが
言っていました。
たこさんと映画で数多く共演している久保さんは
「もっと早く知っていたら教えてやったのに・・・」と
悔しそうに言っていました。

昨日の試合を見ながら
そんなことを思い出していました・・・

たこさんは
まだ、海の中を泳いでいるのでしょうか・・・
いくら寒くても
いつものように笑いながら・・・