そろそろ桜の花も散る頃。

そこでふと想った事。

開いた手の平に、桜の花びらは舞い降ります。

そして、

握った拳にも桜の花びらは舞い降りるのです。

世の中、色々な場所で、色々な「争い」が繰り広げられています。

人が人である限り、「争い」が無くなる事は無いでしょう。

それは人という生き物が背負った「業」であり、「限界」なのかも知れません。

「争い」は、それぞれに事情があり、単純に「善し悪し」を分けられない場合が沢山あります。

でも。

どのような状況でも「敵」「味方」分け隔てなく接する者が、

ほんの一握りでもいれば・・・。

それは「希望」になります。

その「争い」を直接的に、或いは、間接的に終息させる一縷の望み。

それは、

開いた手の平にも、

握り込んだ拳にも、

舞い降りる花びらのようなもの。

分け隔てのない『自然の慈愛』。

もしかしたら『慈愛』こそが、『争い』のループから抜け出せる鍵なのかも知れません。


拳に花

旺龍堂代表 小幡良祐