http://www.ted.com/talks/boghuma_kabisen_titanji_ethical_riddles_in_hiv_research.html
途上国でのHIV臨床試験。なぜ途上国が選ばれるのか、また倫理問題とはなんなのか、これらについて気になったので、このプレゼンを聞いてみた。
このプレゼンは、具体例、問題提起、結論という流れで進んでいる。
文字の読み書きができない被験者に対し、長い同意書にサインをさせ、検査を行う。これが果たして倫理的に問題はないのか。また、検査が終わった後の、治療はどうするのか、ということについて触れられている。
このプレゼンの素晴らしいところは、すべての論理においてしっかり理由づけされていることである。例えば以下のような感じである。
なぜ途上国での研究が多いのか→研究条件に合致、倫理審査が先進国に比べて弱いのでより実験的なことをしやすい
なぜ倫理的な問題をここで上げる必要があるのか→治験後のフォローがなく、最悪なケースになっている場合もたくさんある。
理由づけがしっかりしているので一つ一つの意見の強さが増している。
そしてこのプレゼンの最後に、「研究の成果だけをもとめて、人権を侵害するようであってはならない。」と述べられている。すべてはこの一言に尽きると思う。今回のHIV治験のみではなく、人権が侵害されている場面というのはたくさんある。例えば、休暇が無く、サービス残業の多い企業、また学校でのいじめや親からの虐待などである。そういったさまざまな場面にも今一度人権とは何たるか、それをぜひ考えてほしいものである。