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高田龍の《夢の途中》

気がついたら、72歳に成ってました。
今までずいぶんたくさんのことを書いて来ました。
あと何年生きられるのか判りませんが、書き続ける事が生存確認でも有りますし生存証明でもあります。
宜しくお願い致します。

続・続ホルモンサイエンス


 あんまりよく解らない内容のブログも三回目になりました。

前回は、何かの説明会に誘われて、私の体調も考えてもらえずに渋谷に来た私が

その説明会なる会場に着いたところで、この先どうなるのかと、少し不安だったところまでだったと思います。

今回は、その先を話します


ビルの狭いエレベーターに何人かの人と一緒に乗り込んで、目指す階に着きました。


そんなに広く無い会場は、ビッシリと人で溢れています。

椅子に腰掛けるのも人が溢れているために中々大変でした。

司会者の発声で説明会は始まり、女性の方がホルモンサイエンスについていろいろ話されました。

そして、脳下垂体の話もされていました。


何だか難しいなぁ。


いろいろな話をされましたが、私は痛みと人熱で集中出来ませんでした。


いよいよ、最後の人の登場です。

私は、痛みのことやここ迄連れて来られた事への憤りも忘れて、この登壇者の話に惹きつけられました。


真剣な話しを進めていると

いきなりジョークを挟み、会場を笑いの渦にしてしまう。

かと思うと、また真剣な話を始める。

私はこの学習会の主旨も解らずに、この人と仕事がしてみたい、そう思いました

何でそう思ったのか、それはわからなかったのですが


そう思ったのです。


私の心の中に残ったのは、

『そんな物が有るんだ』


これでした。


学習会が終わり、私はまた

湘南新宿ラインで通勤客で混み始めた、夕暮れの渋谷駅を離れました。


痛みは、益々という感じでしたが、不思議にそれ以外の感情が湧いていたのです


帰宅。


入浴。

渡されたジェルを青と緑の二本を混ぜて腰の部分と右膝に、言われた通りに塗りました。


そのあとは、疲れ切って眠りました。


長〜い一日でした。


そして翌朝、私に奇跡に近い事が起きました。


七時頃、目が覚めました。

最初に感じたのは、あの日以来、痛みを感じないで、朝を迎えた事は有りませんでした。

寝返りを打つたびに、ズキンという痛みで目が覚めていたのです。


朝迄、ぐっすり眠れたなぁと感じました。

と同時に尿意を感じ、便所

まで間に合うのか心配になりました。

便所迄は、ざっと三米程ですが、立ち上がるのに手間がかかります。

恐る恐る立ち上がろうとします。

え、腰が痛くありません。

すっと立つ事が出来たのです。

驚きました。

階段を降りるのも、不自由はありません。

玄関口に来た私は、近くのスーパー迄行こうと思いました。


玄関を出た時に、いつものステッキを忘れたことを、

思い出しました。


取りに戻ろうと振り向いた私は、踵を返して歩き始めました。


歩けるのです。


そのまま近くのスーパーへ行きました。

やはり、あのジェルの効果なんだろうか。

あんなに痛んだ腰は何ともないのです。


ぜんぜん平気なんです。


私は、コレを仕事にしてみたいと思う自分に少し驚いています。


         了。