娘がくれたお年玉 | 高田龍の《夢の途中》

高田龍の《夢の途中》

気がついたら、72歳に成ってました。
今までずいぶんたくさんのことを書いて来ました。
あと何年生きられるのか判りませんが、書き続ける事が生存確認でも有りますし生存証明でもあります。
宜しくお願い致します。

令和初めての正月も、今日は七草。
時の流れは速い。

若い頃は、それに気付かない。

五年経とうが、十年過ぎようが、終りが来ることをイメージなどしなかった。

こんな馬鹿だから、終盤に来て慌てているのだろう。

私は浪費家、もっとも今は先立つものが枯渇しているために浪費しようにも出来ないのだが、過去を振り返り悔やんだり、幻滅したり、反省しても意味が無い。
過去は変えられないから。
私は、強くこの事を年末に決めた。

そして、年が明けた。
娘が久々に会いに来てくれた。

駅ビルの喫茶店で待ち合わせた。
久しぶりの娘の笑顔。

心が洗われる。

自分用の紙オムツを入れたリュックを背負って走り回っていた頃が懐かしい。

当時の娘の魔法の言葉も思い出す。

『だいじょぶよう😄😃😄がいるから。』

私は娘の魔法の言葉が大好きだった。

彼女がどんなに大人になってしまっても、あの頃の笑顔と今私の前で笑っている顔は同じだった。
この笑顔をいつまでも失くさないで欲しい。

その日のうちに娘は帰って行ってしまった。

帰りの時間が近づくと娘は私に尋ねる。

『ネェ、帰っちゃうの寂しい?』と。

私は、『別に。』と答える。

心の中では『ありまえだ‼️』と言いながら。

改札口の向こうから、何度も振り返って手を振る娘。

あの頃と同じ笑顔で。

娘よ、ありがとう!最高の笑顔を。

ありがとう、最高の時間を。

私にとっては、この事が最高の御年玉だった。

娘が帰って行く東京では、この日、永く日本のプロレス界を支え続けて来た『獣神サンダーライガー』が引退をする。

時の流れは速い。

年末に決めたもうひとつの事。

未来なら変えられる。