昭和世代が紡いだ平成プロレス〜ザ・ウルフ2018 | 高田龍の《夢の途中》

高田龍の《夢の途中》

気がついたら、72歳に成ってました。
今までずいぶんたくさんのことを書いて来ました。
あと何年生きられるのか判りませんが、書き続ける事が生存確認でも有りますし生存証明でもあります。
宜しくお願い致します。

   とにかく、寒い。
朝方、玄関先のポストから新聞を取り出す時、自分の吐く息の白の濃さに少しばかり驚いた。

前回の続きを、どんな風に書き始めようかと思っているうちに、また近しい友人が亡くなった。

年齢は私と同じ。

私が、何かと相談を持ち掛けることの多い年長の友人の奥様だった。

まず、御自宅に伺った。

数年前に乳癌を患い、手術もし、克服した。

ご主人と一緒に、年に二度ほどだろうか、海外に出かけることが習慣になっていた。

奥様の印象を一言で言えば、笑顔。

それも、本当に可笑しそうに笑う人だった。

働き者で、足早に歩き、大きな声で笑う。

一年ほど前から体調を崩した。

やはり癌だった。

頑張り屋さんが災いしたのか、医師が体調の悪い原因にたどり着いた時には、手遅れだった。

手術は出来なかったという。

抗癌剤治療が中心になった。

そのため、入退院を繰り返す事になる。

それでも奥様は勇敢に癌と戦った。

いや、彼女とご主人は、癌を凶器にして襲いかかってくる病魔と戦っていたのだと思う。

《???なんでザ・ウルフの話題が、どっかのご婦人の闘病記になってるの?》

と思っている方も多いのでは、と思うので、説明させてもらいますと、これはザ・ウルフのためのものである事に間違いありません。

何処で繋がるのか、もうしばらくお待ちください。

話を続けます。

人間が克服出来ない苦しみとされている、四つの苦悩を仏教では、生・老・病・死の四種であると説く。

生まれる事と生きることの苦しみは、誰も逃れることは出来ない。

同じように、老いることから生じる様々な苦しみからも逃れることは出来ない。

病むことから生じることも、同じである。

強靭な身体能力と精神力を持ってこの三つの苦悩を、仮に超えることが出来たとしても、誰にも訪れる死からは、逃れることも遠避けることも出来ない。

それぞれの決められた寿命の時間が尽きれば、必ず死ぬ事になる。

この、生命の理(ことわり)、宇宙の理から離れて存在することは私達には出来ないのだ。

福田雅一も、篠真一も、この理の中に生まれ、生きて、そして死を迎えたのだ。

そのご婦人も、ご主人と共に、戦っていた。

壮絶に戦っていたのだ。

そして、永山君もヒタヒタと忍び寄る加齢と戦いながらひたすら今の夢を追い続けている。

脱帽するばかりだ。

人は、老いるにつれて、今まで簡単に出来た事に苦労するようになる。

少し乱暴な言い方になるかもしれないが、老いるとは、出来ることの数が減ることだと思う。

回数が減る。

距離が減る。

量が減る。

すべての物事が減少する。

ドライバーは飛ばなくなり、出かける回数も○○の回数も減る。
食事の量も減る。

増えるのはトイレの回数くらいだ。

90年代に夢ファクトリーのリングを沸かせた、ザ・ウルフは、あの雪の夜にファンの方たちから惜しまれながら忽然と消えた。

無二の親友である、レフリーの永山は悲しみをしまい込んでレフェリングを続けた。

そのザ・ウルフが、ではなくて永山が、ではなくてザ・ウルフの永山が⁉️・・・わッ言ってしまった。

最近、彼は快挙を成し遂げた。

《第17回 全日本マスターズレスリング選手権大会》

というアマチュアレスリングの大会で、ナント!優勝を果たしたのである。

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これが、大会のポスターと彼が優勝したという証拠写真だ。

優勝の感激に浸る、永山君は、《ウワォ〜ッ》と叫ぶことはなかったらしい。

加齢と戦いながら、レスリングの世界で確かな足跡を残して来た選手達に混ざり、あのザ・ウルフが優勝を勝ち取ったことは、まさに快挙だと思う。

おめでとう㊗️永山君❗️そしてザ・ウルフ選手。

次回も彼の話題を書こうと思う。