暑い、熱い、あつい夏。 | 高田龍の《夢の途中》

高田龍の《夢の途中》

気がついたら、72歳に成ってました。
今までずいぶんたくさんのことを書いて来ました。
あと何年生きられるのか判りませんが、書き続ける事が生存確認でも有りますし生存証明でもあります。
宜しくお願い致します。

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夜空に浮かぶ月に雲が仕掛けた悪戯。

写真では判りづらいかもしれないが、実際には見上げると巨大な眼がこちらを見降ろしているようだった。

雲は風に流されて、すぐにかたちを変える。

この眼もあっという間に消えてしまった。

最初は不気味に思えたが、見ているうちに、私の生き様を見降ろして叱りつけるような眼にみえてきた。

今の私には叱咤激励してくれる存在はいない。

どんな時も厳しく暖かく、こんな私を信じてくれた兄のような存在の人がいた。

亡くなって三度目の夏だ。

その人はよく言っていた。

『オマエは、気が強くて命が弱い。』

『昔は、厳しく暖かい人が多かった。今は、優しくて冷たい人ばかりになった。』

『気が強くて命が弱い』まさに的を射た洞察だ。

『優しくて冷たい』たしかに今の人達は優しい、表向きは。
人に厳しく接することはエネルギーがいることだ。
人に厳しく接することは勇気がいる。
こちらの真意が伝わらないことも多い。

嫌われる。

嫌われるて平気でいられることは容易いことではない。
本気で相手を思うなら、綺麗ごとではすまないことも多い。

寝苦しい夜に自分にとって大切な人のことを、大切な何人かの人のことを思い出した。

誰かのために、厳しく暖かい存在でいよう。

誰かのために、気は強くなく、命の強い人でいよう。

いつもいつも、私を見守ってくれたあの人に合格点を貰えるまで、生きぬこう。

きっと、そうなろう。

暑いこの街の夏を、熱い思い失わすに生きよう。

それにしても、あ~暑い。