肌寒いほどである。
毎年、この頃になると意味もなく淋しさが胸に迫るようになる。
もの悲しい季節とでも云うのだろうか。
紅葉の季節は、やがて来る冬の訪れを前につかの間の安らぎを与えてくれる。
だから、もの悲しさにも円やかさが有る。
冬は、忍耐を教えてくれる。
打ちのめされる寒さも、心折られる北風にも、やがて来る春を待つ希望が有る。
この季節を挫けずに、乗り越えた先に春は必ず来るのだと云う、アグレッシブな思いを与えてくれる。
希望も夢も与えてくれる。
あくまでも私の私観であることを言っておきたいのだが、夏の好きな私は、夏の終わりが嫌いだ。
冒頭に書いた通り、言いようのない淋しさが胸の中に拡がるのだ。
そんなセンチメンタルな思いの私の心に、闘争心を惹起させるような出来事が、耳に入って来た。
盲導犬を刺した奴がいる。
被災地にある鎮魂の為の賽銭箱を何度も盗んだ奴。
汚い言葉を許して頂くことにして。
『糞ったれ、ボケ、カス、お前ら人間の屑だ、世の中なんでも有りじゃねえぞ!たとえ警察に捕まらなくても、お天道様から逃げられねえぞ!蛆虫野郎!』
失礼致しました。
蛆虫さんにも、申し訳有りませんでした。