新年度がはじまり、小学三年生になったトランスジェンダーのリュウくんです。
去年の今頃もそうでしたが、担任の先生が自分の事をわかってくれてるか、が一番心配なようです。
2年の学年末に当時の担任の先生に、「進級しても今までと変わらない対応をしていただけるよう、
次の担任の先生に申し送っていただけると助かります」的な内容でお願いしてました。快く「大丈夫です」と返事を頂いたので
きちんと次の先生にも説明してくれてるよ、とリュウくんに伝えたのですが、
治まっていた癇癪が再開されました。やっぱり不安なんでしょうね。
クラス替えは保育園から仲良しのお友達と同じクラスになれたので、学校自体は楽しんで通ってるように見えます。
どんなことが不安なのか聞くと「間違って女の子の方に分けられないか、男の子に分類されなかったらどうしよう」と言う旨の事を話してました。
進級からしばらく経った頃、内科検診がありました。担任の先生が男女別に分かれさせるとき
男の子の先頭にリュウくんを並ばせてくれ、着替えがお友達と一緒にできないリュウくんを他の子と被らないようにさりげなくしてくれたそうです。
よっぽど安心したようで、家に帰ってからその事を「先生スゴイんよ〜」と話してくれました。
いくら私が説明しても、リュウくん自身が実体験で「大丈夫だ」と思わないと、不安の解消にはつながらないので
少しづつ、環境が変わった生活に慣れていってほしいなと思います。
話は変わって、先日行われた社会福祉士と言う国家試験に合格することが出来ました。この資格を取ろうと思ったきっかけはリュウくんの存在です。
何か具体的に支援が出来ないかと思い、私の仕事でも無関係ではない資格だったため勉強を始めました。
相談援助に対する資格なのですが、今年の試験で初めて性的少数者に関する問題が出題されてました。
「現代社会と福祉」という単元で、「日本における性同一性障害や性的指向・性自認に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい」という設問。
机の下でガッツポーズしました。私にとっては確実に得点できる問題。そして何より今回初めて性別違和に関する問題が出たことで
これから社会福祉士を受験しようとする方は、今年の試験でLGBTに関する問題が出題されたことで、学ぶようになります。
家族としても援助する側としても、幅広い知識と情報を得られるように動いていきたいです。