ご無沙汰してます。
4月にGIDの専門医を受診して、私の中で憑き物が取れたように、性別違和で受診することへの方向性が決まり
ブログからも遠ざかってました。その間に、トランスジェンダーFTMのリュウくんの運動会も、無事に終わりました。
専門医の先生は、幼児や児童のトランスジェンダーをたくさん診ていらっしゃるので、
なぜ受診したのか、受診によってどういう事にメリットがあるのかなど、こちらの思いを汲み取って噛み砕いて説明してくれました。
私が心配している二次性徴の事も、簡潔に解りやすくデータを踏まえた説得力のある説明をしてくれました。
二次性徴抑制ホルモンを受けるまでの流れとしては、胸の膨らみなど身体の変化が表れ、それに対してリュウくん自身に強い拒否感があれば
病院へ行って血液検査で女性ホルモンの量を測定→
婦人科で性徴がどの段階かターナー期を調べる→
審議会?にかけて承認が下りれば治療開始、だそうです。
ただ幼少期から性別違和を感じてる子が抑制ホルモン治療を望むのは、先生の病院を受診した小児の患者さんの中でも2.5〜3割程度だそうです。
自分の成長に対して「このくらいなら我慢できるから治療しないで大丈夫」と言う子や、「注射が嫌で、注射するくらいならいまのままでいい」と言う子もいて
身体に対する違和感の感じ方も様々なんですね。今の段階でリュウくんが治療を望むかどうかは、二次性徴が起こってみないとわからないって事がわかりました。
で、やはり私の住んでいる九州では抑制ホルモン治療はしていないようで、治療をするなら岡山か大阪に通う事になるそうです。
気になるお値段は、抑制ホルモン治療だけで1回25000円(どのくらいの期間に1回か確認するのを忘れました)、
その他に毎回ではないけれども、他に影響がないかなど検査も随時必要になるので検査代。
ウチの場合はそれプラス交通費ですね。金額だけ見ると、上のお姉ちゃんの進学と重なる時期だけに厳しいです…。
先生の話によると、二次性徴抑制ホルモン治療を望むのは多くて3割程度だけど、治療をした方はほぼ100%でクロスホルモン治療を希望するそうです。(凡例は少ないけど北欧の国のデータとして教えてくれました)
今の段階で医療期間としてできることは、学校生活の中でリュウくんが性別違和が原因で困っていることに対して、
学校とうまく解決できない時に、文部科学省からの通達を踏まえて医師の見解として提示して解決できるように働きかける、事だそうです。
リュウくんの今の段階で「性同一性障害ですよ、FTMですよ。だから男性として扱いましょう」、と言って「男」と決めつける診断はしません、ともおっしゃられ
気が抜けたというか、肩の力が抜けたというか(笑)。今はこの状態で様子を見て良いんだと、やっと心から思えました。
相変わらず朝の癇癪がひどいリュウくん、夏のサッカー合宿も「お風呂と着替えがイヤ」と葛藤を繰り返してますが、
リュウくん自身が折り合いを付けていかないといけないこともあるので、親である私が先回りや勇み足をしないように見守っていこうと思えました。
一般的なことではないので、情報収集はしていきますが、私自身もリュウくんの性別違和にとらわれないようにしないといけないです。
今までリュウくんのことで何か気になることがあれば、すぐに「性別が…」と結びつけようとしてたので(汗)
そんなこんなで、私としてはとてもスッキリと気持ちの整理がついた専門医の受診でした。
引っ張っておいて更新が遅くなった上に、長々と失礼しました。