お盆期間に私の実家のある四国に帰省してました。
帰省に合わせて旅行の予定も立ててくれてた実両親。ウチ実家の旅行、イコール温泉です。
FTMのリュウくんは「女の子に自分の体を見られたくないから女湯に入るのは嫌だ。
まだチンチンが生えていないから男湯も入れない」と入りたくない理由をきちんと説明してくれました。
ジイジとバアバは孫が楽しめるように、色々考えて旅行を計画してくれてたのが分かるだけに、申し訳ない気持ちもありました。
GWの帰省時にリュウくんの性別違和に理解をしようとしてくれてるのが分かったバアバは良いとして、
男女の役割をはっきり分けた生活が当たり前だったジイジに、どう説明すれば分かってくれるのか心配してました。
ところがジイジは「リュウくんの気持ちを大切にした方がいい」と、拍子抜けするほどあっさり認めてくれました。
去年の秋の旅行では、「男の子の格好をさすからSちゃんは男の子になりたいと言うんだ」とキツめにお叱りを受けたので、反応の変化に驚きです。
帰省前に義父に「Sちゃん(リュウくんの本名)がこれから先困らないために、女の子として教育しないといけない」と否定されたばかりだったので
同世代の実父の理解はありがたかったです。父曰く、私の地元の友人のFTMであるKの事を知っているので
性別違和を感じている人が実際に居る事に理解ができた、との事でした。ここでもKに感謝です。
実は私自身、小学3年生の頃の一人称は「ボク」。中学高校は運動部に所属しスポーツ刈りにしてました。
「女子は面倒だから男になりたい」とも言ってたので、私のその頃を知ってる人は
リュウくんの事を「あなたと同じ。年頃になったらあなたも女性の自覚が出たから、Sちゃんも大丈夫」と
恐らく慰めてくれているのであろうと思われる返事をよくもらってました。
自分のその頃を振り返ると「男性なら仕事をしておけば家に帰ったあとは何もしなくて良い。女性は家事も仕事もしないといけない。そんなの嫌だ!」と言う
性別の役割に対する拒否だとハッキリわかります。田舎で商売をしていた実家は祖父母と同居してました。
跡取りである総領息子の兄は「男子厨房に入らず」で育てられ、おかずも1品多かったりと羨ましい存在でした。(そのせいで兄は結婚後苦労してますが(笑))
そういったことに対する反発で「ボク」と言ったり、髪を短くしたりして自己主張してたと思います。
なので今のリュウくんとは全然違うと私はわかっているのですが、周りからすれば一緒ですよね。
この先、リュウくんがどういった形を望むかわかりませんが、「今はこういう状態でありたい」と言う思いに対応できればいいです。
実両親が理解しようとしてくれてるので、私も気兼ねなくこれから帰省できるのが分かり、一安心です。