東京がバブル? 千葉は、いつも「遅れて来た青年」です
株が上がっています。東京は不動産バブルだ、という声も聞こえます。では、千葉も上がるのか。そう思っているなら、はっきり言います。それは、大きな勘違いです。
私は、この仕事を40年やってきました。前のバブルを、現場で見ています。あの波は、まず都心から始まりました。銀座や丸の内のような、一等地です。それが城南へ、そして西へ西へと広がった。やがて埼玉を回り、最後に千葉へたどり着いた。ところが、千葉に来たときには、もう宴は終わっていたのです。
千葉とは、そういう土地です。波が来るのは、いつも最後。高騰の輪に、間に合ったためしがない。あのとき、終わりかけの値段でつかんだ人が、どれだけ苦しんだか。私は、知っています。千葉は、いつも「遅れて来た青年」なのです。
忘れもしません。平成のはじめのことです。千葉でも、これから上がると信じて、高い値で家を買った人がいました。けれど、買ったその時が、てっぺんだった。あとは、下がるばかり。手元には、ローンだけが残りました。波の、いちばん後ろに並ぶというのは、そういうことです。
では、いまの東京はどうでしょう。たしかに、値段は上がっています。でも、それは「面」ではありません。「点」です。都心の一部、タワーマンションの一部。一部の勝者が、値を吊り上げているだけです。街ぜんたいが沸いているわけではない。これは、バブルとは違います。その勢いにすら、陰りが見えはじめた、という声もあります。
東京の中ですら、勝つ場所と、負ける場所があります。不動産の値段は、ひどく不公平にできている。同じ「東京圏」とひとくくりにしても、中身はまるで別世界です。ましてや、千葉。東京の「点」の高騰が、千葉までそっくり波及する。そんなことは、まず起きません。
ここで、夢の話をやめて、現実の数字を見てください。私が見ている、地元の実績値です。この春から初夏にかけて、北総線ぞいの市場で、売り出し中の物件が、はっきり増えました。マンションは139件から152件へ。一戸建ては141件から162件へ。土地は94件から101件へ。すべて、増えています。
1月から4月は、引っ越しの季節でした。動きも活発でした。でも、その山を越えた5月から、流れが変わった。売り物のほうが、買い手より多くなってきたのです。「バブルで上がる」どころではありません。いまは、買い手が、ゆっくり選べる市場。それが、北総線の現実です。
在庫が増える、とは、どういうことか。あなたの家のとなりにも、向かいにも、売り物が並ぶ、ということです。買い手は、その中から、たった一つを選びます。選ばれなければ、何ヶ月も、動きません。値段を下げる前に、まず「選ばれる家」にすること。それが先です。
ただし、値段が崩れているわけでもありません。投げ売りも、起きていない。起きているのは、二極化です。同じ団地の、同じ広さでも、リフォームしてあるかどうかで、350万円と850万円に分かれる。新築の戸建ては、3500万円から。買い手は、ずらりと並べて、冷静に比べています。
この二極化を、こわがる必要はありません。読み解けば、道が見えます。築年数の浅い家は、いまが、いちばん高く売れる時期です。古い家は、「安く買って、好きに直せる家」として、ちゃんと買い手がいます。問題は、その中間。どっちつかずのまま、ただ古くなった家が、いちばん売れ残るのです。
つまり、こういうことです。「待っていれば、いつか高く売れる」。その時代は、もう終わりました。バブルの波は、千葉には来ない。来るのを待っているあいだに、家は古くなり、やがて空き家になり、値は下がる。失うのは、何百万円という単位です。
待ちたくなる気持ちは、よくわかります。でも、答えは、待つのをやめることです。買い手が選ぶこの市場で、「選ばれる側」になる準備をしましょう。まず、自分の家の本当の立ち位置を知ること。高望みでも、卑下でもなく、いまの実績値で、冷静に見ます。
つぎに、買い手の不安を、先に消すこと。買う人がいちばん怖いのは、「買ったあと、いくら修理代がかかるか」です。だから、修繕の記録、点検の結果、リフォームの見積もりを、こちらから先に出す。「安心して買える材料」を、そろえておくのです。
そして、空き家になる前に、動くこと。人が住むのをやめた家は、おどろくほど早く、いたみます。温もりが残っているうちに、出口を決める。これが、いちばん、値を守ります。
次の繁忙期は、この秋、9月10月です。そこで売り切るなら、準備は、いまからです。逆算で動いた人だけが、間に合います。
それに、遅れて来た青年にも、強みはあります。あわてて、高づかみをしない。流行に、踊らされない。足元の数字を、しっかり見る。そして、いちばん良いときに、確実に売る。それが、千葉の、賢い売り方です。
東京のバブルの話に、踊らされないでください。千葉は、波を待つ場所ではありません。自分の家の値打ちを、自分の言葉で伝える場所です。その立ち位置と売り方を、信頼できる実績の数字で、ご説明します。不動産業務40年、住宅流通合同会社。西白井から、あなたの売却を、お手伝いします。
※価格は市場と時期で動きます。個別の見通しは、査定でお確かめください。数字は、信頼できる地元の成約・売り出しの実績値(2026年1月〜6月)にもとづきます。