この度、東京の銀座プレイスの6階・SONYイメージングギャラリーにおいて
「山に抱かれて 四国 」一色龍太郎作品展
を開催することになりました。
お近くにお越しの節には是非ともお立ち寄りください。
なお、期間中はできうる限り在廊する予定です。
一色 龍太郎 作品展 | Sony Imaging Gallery | ソニー
作品について
山地が面積の約8割を覆う四国。そこには西日本最高峰の霊峰・石鎚山が聳え立ち、石鎚山を中心に愛媛と高知両県に跨がり東西に延びるようにして石鎚山脈が広がっている。
その山脈が、朝に夕に美しく遠望出来る地で私は生まれ育った。高校一年の夏休み、高校主催の夏山登山合宿に参加をして、初めて石鎚山に登った。初登山で山行に魅了されてからは、石鎚山脈にある山々の頂を目指してその後は何度も行った。
いつのころか、登山口や行き帰りの山間や集落で出会う、林業や農業に勤しむ人々の営みや山間風景にも惹かれ、立ち止まっては眺めることが多くあった。黄色くなったトウモロコシを軒下の竿に吊す茅葺きの家。石垣が層をなして山の斜面に広がる段々畑。静かな山間集落で山仕事や農作業に勤しむ人々の姿。陽がすっかり傾きかけたころ、夕飯の仕度や風呂を沸かしているのだろう、山肌に点在する家の煙突から白い煙が立ちのぼる。煙は1日の野良仕事の終わりを告げるかのようにたなびき、ゆっくり広がっていき、うっすらと。そしていつのまにか、そっと消えた。山間で静かにゆっくり流れゆく刻、数々の営みの情景が、心地良いひとときを与えてくれた。
戦後しばらく経った頃から、山間の経済を大きく支えてきた林業や鉱業などが、外国産木材や鉱物資源の輸入増大、またガス、電気、石油などエネルギーの台頭で薪炭や炭といった林産物の需要減で衰退が始まり、若者を中心に多くの人たちが、新たな仕事を求めて山を離れていった。山間集落は人口減少と高齢化が進み、人々の営みは年ごとにしぼむ。静まりかえる限界集落や無住と化した集落は数知れず、今も増え続けている。
縄文という往古の時代、すでに四国の山懐には先人たちが住み、自然の恵みと自然の驚異の狭間で逞しく生き、悠久の刻を駆け巡っていった。そして、神仏を尊び豊かな暮らしを求める中で、あまたの地域特有の民俗文化を育んだ。しかしながら、培った文化は人口減少や集落の衰退で継承や伝承ができず、多くが消滅の途を辿る。
自然豊かでしかも歴史ある山間集落、人々がのどかに暮らす日常の風景、そして、先人たちが培い大切にしてきた民俗文化など、このまま何もしなければ消えゆき、将来そこには何も存在しなかったことになるだろう。
「山間の今を写真で残そう」。との念いで四国の山間を訪ねて、歩いている。
■ 写真展タイトル 山に抱かれて 四国
■ 開催期間 2026年8月21日(金)~9月3日(木)
AM11~PM7まで 休館日なし
■ 開催場所 SONYイメージングギャラリー
〒104-0061 東京都中央区銀座5-8-1 銀座プレイス6階
■ アクセス 東京メトロ 銀座線 銀座駅A4出口直結
東京メトロ 日比谷線銀座駅A5出口すぐ
東京メトロ 丸の内線銀座駅A5出口すぐ






