なぜかハワイに来たら、夜中に何回も目が覚める。


そして、目覚ましが鳴らず(鳴ったのに聞こえず??)、朝6時におきるはずが時計を見ると6時15分。「もうちょっと大丈夫かな?ちょっと目をつぶるだけ…」と目をつぶったら、次の瞬間なんと7時10分になっていた。空白の55分間!

 慌てて飛び起き、息子に声をかける。寝起きが悪く、寝るのが大好きという息子にしてはめずらしく、すぐにベッドの中で動き出し、起きてきた。急いで着替え、トイレへ行き、パン2枚という朝食をすませてバス停へ!

 本当はもう少し手の込んだ朝食を作ってあげたかったが、仕方がない。今日もプリスクールで朝食や昼食を食べないかもしれないから、朝はとにかく何か食べさせなきゃ!

 昨日逃した8時5分くらいのバスに乗りたくて急いだのに、今日もバス停まで50mくらいのところで、バスが目の前を通り過ぎていった…ん~!

 仕方なく1本遅らせて8時20分のバス。バスを待っていると、息子と同じプリスクールに5歳の女の子を通わせているママとお知り合いになった。おしゃれですごく美人なママ。そこら辺にあるものを急いではおってきた私とは大違い…。

あと3週間いるそうで、去年はオーストラリアに親子留学したんだそう。帰りも一緒のバスでいろいろお話することができた。私がエージェントに最初に勧められて断ったプリスクールに娘さんを入れたかったんだそう。
そこはローカルのママにとっても人気があるそうだ。私も早まったかな?でも、こうやっていろいろ情報を聞けるのも今後のためにとっても貴重。

 娘さんは、日本でインターナショナルのプリスクールに通っているそうで、やっぱり他の子供もそういう子が多いとのこと。息子が今まで全く英語を習ったことがないと話すと「勇気ありますね~!」と驚かれた。そうだよね、やっぱり…。

 私が日本で住んでいるところには、インターだろうがなかろうが、プリスクールのようなものはない。英会話教室ならあるが、週に1回1時間程度通って何になるんだろう?と疑問だったので行かせていなかった。

しかし…、今となっては、少しでも英語に触れることで息子がハワイでの生活になじめるなら、行かせておけばよかった、無責任だったな…と少し後悔した。

 今日の息子は、バスを降りるまでは比較的順調。美人のママと娘さんが先に降りて前を歩いていると、息子も追いつこうとして「ママ、急いで!」なんて言ったほど。しかし…、門のところまで来ると、「ママ、保育園行きたくない…」と始まった。

 なんとか園庭のところまで来て、泣き出してしまった。抱きついて離れようとしない。そこへ、息子の暮らすの早番の先生が登場。息子に話しかけてくれるがおさまらない。「ママ、見ていてあげるよ」と言っても「ママとずっと一緒がいい!」と泣きじゃくる。
 先生が息子を抱き上げ、連れて行こうとする。その先生の肩越しに「ママ、見てて!」「ママ、見てて!」と叫ぶ息子。でも…、どうしていいかわからず、今日も逃げ出した。コンドミニアムに戻って来た今も、息子の泣き叫ぶ顔が頭に浮かぶ。今、何してるんだろう。ごめんね。

 息子をおいて、門を出たところで、日本人の女の人に声をかけられた。お子さんを来年、ハワイのプリスクールに短期で通わせるために、下見をしているんだそう。息子の通っているプリスクールの様子を聞かれたが、私もまだよくわかならないので、あまりお答えすることができなかった。

 だけど、本当に親子留学が流行っているんだなと実感。それにのせられたわけではないけど、私が無防備に飛び込んだせいで息子が苦労しているのも事実。何でも考えずに行動する私だが、それにつきあう息子はつらいだろうな。

 今日は3時半にお迎えに行った。ちょうど外遊びを始めたところのよう。たくさんの子供が園庭で遊んでいるが、息子はひとりぼっちで、下を向いたままトボトボ歩き回っている。ふと思いついたように、水飲み場に行って自分で水を出して飲んでいた。3~4分くらいそうしていたが、息子に話しかける先生やお友達は一人もいない。息子から話しかけることもできない。3歳で、一日中孤独感の中にいるってどんな気持ちなんだろう。

 ゆっくりと門をくぐり、息子に近づいていった。息子はなかなか気づかない。やっと私に気づいた息子は心からホッとしたような笑顔。園庭ある、ぶらさがるような遊具をやって見せてくれた。

 コンドミニアムへ帰った後は海へ!今日も思いっきり遊んだ。海で遊ぶのは本当に楽しそう。海遊びが息子を支えているのかもしれない。
 海からの帰り道、今日は和食のお店に入ってみた。と、入ると実は回転寿司もやっている。息子は「回るお寿司」が大好き。卵焼き、いくら、枝豆などを食べ、帰ってきた。

 その夜、ベッドの中で息子が「おうちに帰りたい…」「今日の夜の飛行機で帰りたい…」と訴え続ける。泣きながら私に訴える息子が不憫でたまらない。ものすごいストレスをかかえているのだろう。私が「ママ、もう絶対に離れないよ」と約束してなんとか寝つくことができた。

 明日から、もう一人で息子をプリスクールにおいてくるのは無理だと思う。続ければいつか慣れるのかもしれないが、その前に息子の心が壊れると思う。プリスクールで息子が楽しくなるまで一緒にいるか、別の学校などを探すことを決心した。