shiro's nest -79ページ目

懐かしい声

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豪奢な廃墟が滲んで見える

この町の対岸の、あの町

どんなに腕利きの大工さんでも

伝統工法の宮大工でも

あの町にはかなわない

ずっと前に捨て去られ

ずっと孤独な廃墟の町


人が町にしたあの地を

廃墟にしたのは誰だろう


爆弾でも、酸性雨でもない

何かの力が金網を揺らし

僕は一歩 一歩ずつ下がってゆく

それはここが危険区域だからじゃない

廃墟の奥で何かが

ゆらりと蠢いた


虚しく呼びかける声に

たまらず足は走り出した



足を止めた背後に

変わらない廃墟がそこにある


そこは確かに町だった



しろ

生きるということ。死んでいないということ。

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音のビートに焼かれてゆく。

そんなに激しい音じゃない。

そんなに語れる音じゃない。

それでも、あの音に犯される。

ヘビのようにまとわりついて、

ぬるいビートで焼かれていく。



人のビートで焼かれてゆく。

誰かの趣向で焼かれてゆく。



ある人は無意味を感じながら鼓膜を針で突き、

ある人は帰ることのできない穴に逃げ込んだ。


だんだん近づいて、
だんだん近づいてくるんだ。



草木は腐り落ちる。

清涼な風にインクが撒かれる。


ほら、足跡が、ほら…

見えないかい?



僕はどうしよう?

あなたならどうしよう?


ほとんどの人は蠢いている。
僕にはなぜだかわからない

確かに焼かれているのに!!!


ジェネラリーって何だったろう?

きっと、なんだかよくもわからないことに怒らなくなることだ。

目を瞑ることだ。




それでも、
変わってしまっても、
それでも…

しろ

時計

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中くらいの時計がある。

のっぽでなくて、それ程古くもなくて。

勤勉な時計がある。

仕事をする場所で、居場所を主張する時計がある。


チクタクなんて声を知らない時計がある。

声を出すより、時間に集中する時計がある。



ゴロゴロゴロゴロ………………。

猫より機械的で、稲妻より柔らかに。



息をしている時計がある。

働く人々の息吹きに満ちた時計がある。


どれだけの時間と、どれだけの回転を重ねて、

彼らは安息を得るのだろう。

きっと、ゴミ捨て場じゃ悲しみが過ぎる。

時計の魂は、時計の過ごした時のなかへ。

そんなお墓もあっていい。


そんな生き方って悪くない。


千の風に乗って(笑)

shiro


画像にぼやけて見える喫茶店の時計が、
以前バイトしてた(閉店済)ところから貰ってきた時計と同じSEIKOの掛け時計で、
この子達の最後って何だろ?

そんな思いに駆られてしまいました。
願わくば、長い時の中で過ごして欲しいです。