shiro's nest -64ページ目

オールレンジアタック

どうして上から見下ろすんだい?

彼らは黙りこくったまま
鈍い光で網膜を狙う

川の水面の上に揺らぐ姿を落とし
虫っころを引き寄せて


どーかしてるのは分かっていた

どーしようもないと思いたかった

だけど もう

いまは どーしようもない


まだ 大丈夫

そんな台詞は台本作家の持ち物で

演技者がいわないで


今夜は星が美しいから
僕の目はケロイドに埋まる


僕はもう何も見えないが
なにか見たいわけじゃない
見えなくていい


見えない煙を吐き出して

見えないコーヒーで安らげるように


あぁ もうすぐ日が昇る


それくらいわかるだけで構わない





しろ

あなたがいれば

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とりあえずとかって もういいから

いつもの笑顔で送り出してよ

どうしようもない僕の

どうしようもないビジネススキン

サッと伸ばすアイロンのスチーム

擦れた僕の身体に染みて

紙の男はパリッとします


大丈夫 今度は僕がアイロンを持つ

スチームのモヤモヤなしで

まいあさ毎朝 マイナーチェンジ

今日も新しい朝日を浴びて

また新しいふたりでいよう




しろ

幸福の科学

あぁ あなたは答えはないって言うさ

上まつげを付け替える時間を使い
眠りかけの死骸にご挨拶

あぁ 知り合いだったあの人のため

今日だけ 眠りの向きを変える


ねぇ チャンネルに置き換えて

アンテナの感度を見つけられるかい?

光熱費の熱さに耐えかねて
独り孤独の膝を組んで


広辞苑を許せなくて
単語を原子に還元する
換言すれば愛がたりない
諌言に現を抜かすだけ


ふざけるなって言葉はふざけていて

高笑いで捻り潰す

残骸をかき集めて ピースを揃え

一丁前のパズルにすれば

少しは笑顔が睫毛にやどる


あぁ あなたの答えは痛い

そう あなたの荊をここへ




しろ