shiro's nest -101ページ目

出家は別に偉くない

070425_1345~0001.jpg
夜は散歩をしたくなる

誰もいない散歩道

明かりを消したゴーストライダー

誰かに会いたくなるけれど

なぜだか全然孤独じゃない

りんごを鞄にしのばせる




夜のルートは とっても楽しい

昼は寝ている車たち おめめを開けば

やたらとキュート

夜はやっぱり遊ぶ時間

車もオシャレで社交的

ときどき帰ってこなくなる

他の誰かのmonoになる




雨の夜は ずっと長い

逢わない顔が浮かんできて

代わる代わる 僕を呼ぶ

絶えることなくドアに並び

僕の逃げ場を奪っていく

僕の盗んだ大事なものを

横目に見つけ

静かな真綿で絞めあげる



こんな日は夜に散歩

とにかく そこにはドアがない







しろ

次はお魚で

通い詰めた川に

久しぶりを言う

降った雨の荒らした泥で

なんだか ちょっと 不機嫌そう

僕らは男女みたいに

向き合って

うつむき加減に照れてみる



かなわないなぁ

こんなの

そう思う



水面に写る 僕の顔
鈍く痛む瞳の奥に

微弱な流れが戻ってくる


川が好き




しろ

real estate

夕暮れどきのおままごと

木のステッキに見える散弾銃で

鷲に似た雀を撃つ

夕暮れどきは動かない


眠りの浅い朝の夢

黒い何かが

黒いナイフで腹を刺す

左翼の流儀に忠実な

微笑みも沸く 完遂劇


朝に洗う夢の錆

剥がれていくのは
一体なんだ

損なわれたのは


わからなくなる
わからなくなる





しろ