2019年2月11日。6時起床。
マモリのロッジに来て3日目。初めて天気がいい。今日は気持ちよく釣りができるんじゃないかと思い、テンションが上がる。

パパッと朝飯を済ませてエリエル(漁師)とブルガリア人の二人と6時半には出船。

2日間釣りをした感じだと、
ワンド状になった小場所だと魚はたくさんいるがサイズが出ない。タライーラなどのピーコック以外の魚もよく釣れる。
本湖の冠水ブッシュや岬周りは数は少ないが、比較的大きい魚がいる印象。

俺の今回の南米の釣りは、よくYouTubeなんかで見る爆釣!みたいな感じではなく「ブラックバス感覚で教科書通りの場所に魚がいて、他の所はパッとしない」という感じ。

前日までの二日間で「ここには魚がいる!」っていう条件がなんとなく見えた。

・岬の風が当たっている面

・ヘビーカバーよりライトカバー周り

・できれば赤土

この条件が揃っていれば、ほぼ確実に魚がいる。
岬のウィンディーサイドというのはバス釣りをやっている人ならイメージしやすいかもしれない。
ヘビーカバーよりライトカバーというのは、単純にヘビーカバーの中の魚をペンシルやミノーで引き出すのが難しかったからである。ペンシルやミノーを巧みに使う猛者なら、ヘビーカバーからでも魚を呼ぶことができるだろう。ヘビーカバー周りで魚をかけたとして、取り込めるのかという問題もある。
最後に赤土。これは理由はわからないが、傾向として確実に赤土の岬でよく釣れた。

赤土の岬のウィンディーサイド。風で水中の赤土が舞い上がり、水が濁ることによって魚を騙してやすくなっていたのかもしれない。

白っぽい土の岬と赤土の岬。魚が赤土を好んでいるのか、濁りで騙しやすかったのかまではわからないが、赤土の岬の方がよく釣れた。

なんとなく条件がわかって、期待できないポイントは軽く流して、漁師に「バモス!(行こう!)」と言い、次のポイントに移動、良さそうなポイントは集中してルアーを投げる。これを繰り返して釣りを進めていく。
上の写真は、赤土の岬+ウィンディーサイド+ライトカバーという今回の釣れている条件を全てカバーしたポイント。10投ほどで3本釣れた。テメンシス(右手に持ってるピーコック)は小さいが、モノクロス(左手に持ってるピーコック)はいいサイズだ。ルアーはアイルマグネット105とリップレス90のローテンション。

珍しいピラニアも釣れた。エロンゲータピラニア。こういう変な魚が釣れるのも嬉しい。
日本では熱帯魚として人気なのかな?

本湖の冠水ブッシュと岬を打っていく釣りは数が全然出ないので、ブルガリア人たちはワンドに行こうと言うが「本湖の方がデカいのが出る可能性が高い」と説得して、そのまま本湖の釣りを続行。

そして、移動中にエリエルがスルーしようとしたが、完全に条件が整っているポイントを見つけ「パーレ!(止まる!)」と言って投げさせてもらう。岬に向かってルアー投げる。

そして…

エリエル「グランジ!!!(デカい!!!)」

俺「は?」

後ろを振り返ると、エリエルの竿が綺麗に弧を描いている。そして上がってきたのは10lbオーバーのアスー。

俺「なんでエリエルが釣ってんの!俺に釣らせてよぉ!!!!!」と日本語で叫ぶ(笑)
悔しくて写真も撮る余裕がなかった。そのまま投げ続けたが小さいのが数匹釣れただけだった。

ここで午前の部終了。

ロッジに戻り昼飯を食べる。
お姉さんたちが朝昼晩の食事を作ってくれる。

ジャングルハイキングに行っていたケビンとヤンが野生のボアを捕まえてきた。
俺も持たせてもらって写真を撮ってもらった。
あぁ…ケビンのムキムキの肉体…そして俺の貧弱な肉体…辛い…(笑)

ケビンとヤンは今日が最終日だったらしく、昼ご飯を食べ終えるとマナウスへと帰って行った。
2人のも優しくて、明るい楽しい人だった。

午後からは雨が降り始め、釣りには出られず読書タイムに。

夕方少し船を出してもらえたが、雨で水温が下がり、魚の反応はほとんどなく、小さなピーコック数匹釣れただけだった。


翌日。2月12日。
マモリでの釣りは今日の午前中だけで終わり。
ロッドで昼ご飯を食べてからマナウスに戻る予定である。

ブルガリア人の2人は「もう釣りは飽きた!ハイキングに行ってくる!」ということで、エリエルと2人で出船。

しかし、最終日は全然釣れずに、あっけなくマモリでの釣り終了…。
時間がないので反応が良かったポイントや、良さそうなポイントだけを打っていったが小さいのが数匹釣れただけ…

ボートでロッジに向かいながら「マナウスに戻った後どこに行こうか…どこに行ったらアスーが釣れるのか…」と考える…。