毎回、化学療法前には採血を実施する。
検査結果まで約1時間。
その後、採血結果を元に担当医の診察を受ける。
問題見られなければ化学療法室にて抗がん剤治療を受けることになるのだ。
治療をしている方々は大抵同じ流れだと思う。
「今日の検査は問題ないだろうか?」
毎回同じことが頭をよぎる。
…診察が始まる。
僕の担当医は若い。
でも、とても優しくいつも本題に入る前には何気ない会話で僕の緊張をほぐしてくれるのだ。
そして検査結果を伝えてくれる時…
「今回もバッチリですよ」
と満面の笑みで話してくれる。
この言葉を聞くたびに嬉しくて毎回涙がでる。
「あぁ、今回も無事でよかった」
そう思えるのは、決して結果が良いだけではない。
担当医から発せられる「安堵感」の方が大きいように思う。
…癌を患ったら必ず「再発」と言う言葉が付きまとう。
恐らくこの事は一生涯付いて回るだろう。
たが、もし今の担当医から余りよろしくない結果を伝えられる日がいつか来たとしても、必ず再び病と立ち向かえる「安堵感」を与えてくれると思う。
そう思わせてくれる先生に巡り会えたこと。
感謝、感謝だ。
いつかは先生も他の病院に転勤する日が来るだろう。
そんな日が出来れば来てほしくはないのだが、それは仕方のないこと…
でも、その笑顔と優しさで多くの患者さんの力になってもらいたい。
そう思う。
それまでは引き続きよろしくお願い致します。