哀しい色やねぇ 24 | じゅりれなよ永遠に

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じゅりれな・坂道小説書いてます。

理佐は

友梨奈に会うために急いで家に戻った。

 

彼女の心臓は激しく鼓動していた。

 

生田に居場所がばれたことを

伝えなければならない。

 

ドアの外で理佐はチャイムを鳴らす。

 

友梨奈がドアを開けると、

理佐の顔には緊張が浮かんでいた。

 

「理佐、どうしたの?」

 

理佐は深呼吸をして、友梨奈の目を見つめた。

 

「生田さんに居場所がばれたの。

彼が私たちを見つけたの。」

 

理佐は生田とのやり取りを友梨奈に説明した

 

友梨奈の顔が青ざめた。

 

「生田さんは私や理佐の両親のことは

知らないはず。

まさか・・・保乃が危ない…」

 

二人はすぐに保乃の元へ駆けつけることにした。

 

友梨奈の心は不安と恐怖でいっぱいだった。

 

保乃が無事であることを祈りながら、

彼女たちは急いで保乃のアパートに向かった。

 

アパートに到着すると、

ドアが半開きになっているのを見て、

友梨奈の心臓が凍りついた。

 

彼女たちは慎重に中に入った。

 

「保乃!保乃、どこにいるの?」

 

友梨奈は叫んだ。

 

しかし、返事はなかった。

 

彼女たちは部屋の中を探し回り、

ついに保乃が

リビングルームの床に倒れているのを見つけた。

 

彼女の体は動かず、血が床に広がっていた。

 

「保乃!」

 

友梨奈は駆け寄り、彼女の体を抱きしめた。

 

しかし、保乃の目は閉じられ、息をしていなかった。

 

理佐も涙を流しながら、友梨奈の隣にひざまずいた。

 

「ごめんね、保乃…私が自分勝手に行動した為に

 こうなることを想定できたのに

 私は考えないようにしていたわ。」

 

友梨奈は保乃の冷たい手を握りしめ、涙を流した。

 

やがて、サイレンの音が・・・

 

生田が保乃殺しの犯人の

身代わりを立てて、警察に自首させたのだ。

自首してきた犯人の話しを聴いて

警察が保乃の部屋に来たのだ

 

友梨奈達は犯罪の片棒を担いでいるので

警察に取り調べられる訳にはいかなかった。

 

後ろ髪を引かれる思いで

保乃が死んでいる部屋を友梨奈達は後にした

 

結局、保乃は男女関係のもつれから

殺されたことになり事件は解決したのだ。