(松井玲奈side)
仕事が終わり、私は友梨奈と一緒に帰宅した。
二人の男性から告白され私は混乱している。
普通なら、憧れの三浦さんから交際を
申し込まれたのだから
大喜びしないといけない筈なのに、
昔の恋人、佐藤健さんにも気持ちを打ち明けられ
私はいったいだれが好きなのか、
大いに悩んでいた。
こんな時は友梨奈の
手料理を食べるに限ると思い
彼女を部屋に誘ったんだ。
友梨奈は私のリクエストの
オムライスを作ってくれ一緒に食べていた。
暫く談笑していたが、
私が食べ終えて水を一口飲んだ
「おいしい！友梨奈の料理は
本当においしいよ。」
「そんなに喜んで頂いただけたら
作っ甲斐がありますよ。」
友梨奈は食器を流しに持っていき
冷蔵庫からヨーグルトを
取り私に出してくれた。
「ありがとう！友梨奈は本当に気が利くよね。
本当にお嫁にもらいたい。」
軽い気持ちで言った一言だった・・
「だったら、貰って下さい！」
「え？？？」
そこには嘗てないほど真剣な表情をする
友梨奈が私を見つめていた
「私は玲奈さんが大好きです。愛してます。
三浦さんや佐藤さんに負けないぐらい好きです。
だから、私とつき合って下さい！」
友梨奈は立ち上がり頭を下げた。
私はまるで想定していない出来ごとに
面を食らうのであった。
「本気なの？？」
「はい！一目惚れです！
玲奈さんを初めて見た時から
もう、ハートをうちぬかれました。」
まさか、友梨奈が
そんな感情を持ち合わせていてくれたなんて・・・
でも、こんな短期間で
3人の人間に告白されるなんて
いったい、どうなってるの。
「返事は今、いりません。暫く考えてみて下さい。」
「うん・・・」
私は頷くことしか出来なかった。
そして、それから3日間は
3人からこれまで通りで特別なモーションはなかった
そんなある日、私は友梨奈達ＡＤと
スタジオで小物のチェックをしていた。
そこに一人の女性が現れた。
彼女の名前は渡邉理佐、三浦さんの元彼女だ！