いつも君がそこにいたから 13 | じゅりれなよ永遠に

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じゅりれな・坂道小説書いてます。

手術前日、

 

私は寂しくて、怖くてベッドの上で

布団にくるまっていた。

 

友梨奈・・・

 

逢いたいよ。

 

私は何故あんな暴言を

友梨奈に吐いてしまったんだろう。

 

凄く後悔しているよ。

 

今、一番友梨奈に傍にいてほしい。

 

私はスマホを握りしめ

 

友梨奈に謝りの電話を入れようとする。

 

だが、拒絶されたらどうしよう・・・

 

もう、生きる気力さえも失う気がするよ。

 

それを考えたらだめだ、電話できないよ。

 

だったら、メールで・・・

 

いや、結局拒絶されれば同じこと。

 

ほんと、私は自分勝手だ。

 

でも、寂しい、辛い・・・

 

闇の中にどんどん沈んでいく感覚に陥っていたんだ。

 

手術当日の朝、

 

私は悪夢を見ていた。

 

手術中に先生が

 

「もう無理だ、手の施しようがない!

 気の毒だが、手術は中止だ!」

 

と叫び、私はそのまま放置されるのだ。

 

もう駄目だ、私は死ぬんだと思った瞬間

 

目が覚めた。

 

あれ?

 

手に温もりが感じるぞ。

 

「おはよう!玲奈さん。」

 

「友梨奈・・・」

 

なんと、友梨奈が傍にいるではないか。

 

「どんなに嫌われたって、やっぱり

手術の当日は玲奈さんの傍にいたいよ。」

 

「友梨奈~~~」

 

私は上半身を起こし友梨奈に抱きついた。

 

「ごめん、ごめんね。

私は友梨奈に八つ当たりしてしたの。

 リンパに転移していたことが分かって、

 その恐怖で、友梨奈に辛く当たってしまったの

 本当にごめんなさい。」

 

「そうだったんだ・・・

リンパ節に・・・

 だったら、仕方ないよ。

 だれだって、病状が悪化したら

 不安になって気持ちが不安定になるよ。」

 

「許してくれるの??」

 

「許すも何も、私は怒ってないよ。

 私こそ、嫌われていると思ったよ。

 よかった、私の誤解で。」

 

「なんで、なんで怒らないの??

友梨奈はどうして

そんなに優しくしてくれるの」

 

「私は玲奈さんが大好きだよ。

 大好きだから逢いに来たんだよ。」

 

「ほんと・・・」

 

私の問いかけに友梨奈は頷く。

 

そして、同時に目を閉じて静かに

唇を重ね合わせた。

 

「好きだよ。玲奈さん。」

 

「私も、好きだよ。友梨奈!」

 

私達は抱きしめ合った。

 

そして、私は穏やかな気持ちで

手術に挑むことができた

 

友梨奈が待っていてくれるんだ。

 

私は絶対に病気に打ち勝つんだ。