見知らぬ女性はひょうひょうと
私に質問してくる。
「なにか悲しいことでもあったの??」
「何でもないですから・・・」
だれ??
こんな状態の私に声をかけるなんて
年格好から、
私と20歳過ぎぐらいにみえるけど。
私は立ち上がり違う場所へ移動しようとした。
するとその女性は何か小さな
長方形の容器を差し出した。
「え???」
「食べてみて!
レモンのお菓子だよ。
スーっとするから!!」
その女性は私の手をとり、
タブレットのお菓子を
掌の上に乗せるのであった。
私は勢いに負けてそのお菓子を口にする。
酸っぱい・・・
でも、なんだろ、
少し晴れやかな気分になったよ。
「美味しいでしょう?」
「ええ、ところであなたは??」
「あ、私は平手友梨奈
今日は友達のお見舞いにきた帰りなの。
じゃあね。」
友梨奈と名乗る女性は去っていった。
いったい、なんなんだ?あの娘は?