「玲奈ちゃん、大丈夫!」
珠理奈はハンカチを取り出して
傷口をおさえた。
傷口は2センチほどの浅い傷であった。
警察が到着するとその光景に驚いていた。
「あなたが犯人を・・・?」
「あ・・はい、撃退しました。」
玲奈と珠理奈は事情をその場で話し
傷も浅いことから病院にはいかず
市版の薬で対処したのだった。
「今日のことは、お父さん達には
内緒にしておこうね
また、心配かけたらいけないから。」
帰り道玲奈が珠理奈に言った。
「うん・・わかってる。」
しかし、珠理奈は責任を感じていた。
自分がコンビニに行こうと言ったばかりに
玲奈を傷つけることになったのだから・・・
後で警察から連絡を受けて知ることになるのだが
犯人は警察に捕まりたいが為に
ワザと人が多い時間帯に強盗に入り
更に罪を重くしたいが為に
玲奈に深い傷がつかないように
軽く切るつけたらしいのだ。
人を殺したり重傷を負わせるのは
気が引けたらしい。
これで、この男は強盗と傷害で逮捕されたのだ。