TWO ROSES -永遠の愛-3 | じゅりれなよ永遠に

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じゅりれな・坂道小説書いてます。

そんなある日の土曜日、

 

珠理奈は何時ものように

空手の稽古に出かけ

玲奈は父親の信一と車で出かけたのだ。

 

「お父さん・・・

連れて行きたい所ってどこなの?」

 

「行けばわかるよ。もうすぐつくから。」

 

信一は玲奈には行き先を内緒で連れ出したのだ。

 

やがて到着したのが草野球場だった

 

「野球・・・?私に野球を見せたいの??」

 

「まあ、いいから来なさい。」

 

信一は3塁側の応援席に向かった。

 

「あ!!松井課長。」

 

なんと信一の部下である

亀梨がいるではないか。

 

「応援にきたよ!亀梨君

娘の玲奈も連れてきた。」

 

玲奈はやっと信一の狙いがわかったのだ。

 

昨年の12月に初めて自宅で顔を合わせ

 

それから2回ほど自宅で

家族で亀梨と一緒に食事をしている。

 

信一は玲奈と亀梨を

くっつけようとしているのだ。

 

「玲奈さんもわざわざすいません。

こんなところまで。」

 

亀梨は頭を下げる。

 

「いえ・・いつも家に閉じこもっているので

たまには外に出ないといけないなあと思って

いたんです。」

 

玲奈は信一の企みを見抜いていたが

それを不愉快には思っていなかった。

 

自分を心配してくれていることが

痛いほどわかっているからである。